中国・興凱湖のタグ付きマナヅル、鹿児島で確認
中国黒竜江省の興凱湖国家級自然保護区管理局によると、同自然保護区と全国鳥類標識センターが調査のためタグをつけている希少鳥類マナヅル1羽がこのほど、鹿児島県内で確認された。興凱湖の渡り鳥研究、さらにマナヅル保護にとって、重要な意義を持つ。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
中国国家林業局鳥類タグセンターによると、鹿児島で今回確認されたのは、昨年に興凱湖自然保護区でタグ付けされたマナヅルという。同自然保護区科学研究所の劉化金・所長によると、昨年4月、国家鳥類標識センターの専門家が興凱湖自然保護区の7羽、うちマナヅル4羽にタグをつけた。
「興凱湖は東南アジアに向かう渡り鳥最大の飛来地として、毎年越冬する渡り鳥がロシアなどから200万羽以上飛来し、興凱湖を経て、最終的に東南アジアなど各地に飛んでゆく。今回日本で興凱湖のタグ付きマナヅルが確認されたことは、渡り鳥の経路、種生態学、気候・環境変動、希少種保護などの研究に重要な意義を持つ」と劉所長。
興凱湖国家級自然保護区は今年4月にも、保護したコウノトリ5羽にタグをつけ、衛星による追跡観察を行っている。(編集HT)
「人民網日本語版」2012年12月20日