2013年新年は穏やかな晴天に恵まれた。東京湾豊洲地区に住む史さん夫婦は、幼い長女・然ちゃんと生後3カ月をすぎたばかりの次女を連れ、お目当ての「福袋」ショッピングに出かけた。幸せな家庭にはそれぞれの幸せがある。「女の子が2人欲しいとずっと思っていました。それも年が離れていない姉妹。2歳差がいちばんよかった。私と姉もそうです。願い通りになりました」。史さんは幸せな笑みで顔をほころばせた。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
一家は豊洲公園隣の「アーバンドックららぽーと豊洲本館」に出かけた。豊洲地区のメインショッピングモールとして約200の各種テナントが並ぶ。史さんの住む海浜公園のマンションとつながっている。元旦初売りで、各店頭にはきらびやかな「福袋」が並べられた。その数は1万個に上る。カラフルな「福袋」を手にする人達であふれかえり、モール内は熱気に満ちあふれた。
「これまで新年は帰国することがほとんどでしたが、今年は次女が3カ月になったばかりなので、帰りませんでした。『郷に入れば郷に従え』と思って、この店で福袋をひとつ予約しました。普段から子どものものを買っているので、よく知っていましたから」と史さん。5千円の「福袋」を開けると、中には可愛らしい子供服数着が入っていた。「いい買い物ができました」とにっこり。
ご主人も元留学生。来日して長年が経ち、仕事が安定したことから、数年前、豊洲公園にマンションを購入した。仕事ぶり、生活の実力の向上に伴い、史さん夫婦同様、豊洲地区でマンションを購入する在日華人がここ数年増えている。
真っ赤なリュックサックの「福袋」が気に入ったからか、自我が芽生え始めたからか、3歳にも満たない然ちゃんはリュックを自分でしっかりと背負った。丸く膨らんだ真っ赤なリュックを幼い子どもが背負っている姿は、小さなかたつむりが大きな殻を背負っているようで、愛くるしい。
「ららぽーと」を出ると豊洲公園に入る。然ちゃんはお父さんの付き添いで、乗り物やぶらんこ、滑り台で遊んだ。3カ月の次女は穏やかな陽光を浴び、ベビーカーですやすやと眠っていた。2つの「福袋」。ひとつはお姉さんがしっかりと背負い、ひとつは妹のベビーカーに。日本的にいえば、「福袋」は幸せを運ぶ印だ。丸く膨らんだ「福袋」こそ、幸せに満ちた生活の象徴だった。(編集HT)
「人民網日本語版」2013年1月7日
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