光イベント「悠久時空・友好未来」開催、河野・元衆院議長が祝辞
「中国の文化財に、日本の浮世絵と三味線演奏がコラボレーションしたらどのような感覚なのか?」日本の著名な照明デザイナー・石井幹子さんの手掛けた光イベント「悠久時空・友好未来」が26日、在中国日本国大使館(北京市朝陽区)多目的ホールで開催された。木寺昌人・駐中国大使は「このようなイベントは相互理解を促進し、友情を深め、両国関係の改善につながる」と期待を寄せた。「中国新聞網」が伝えた。
イベントは大型スクリーンで披露された。中国の文化財、日本の浮世絵、日中両国児童の書道作品をメインテーマにした作品が上映され、江戸時代の趣きを存分に感じさせる三味線演奏をバックに、北京市民は両国文化の融合的表現を体験した。
2012「日中国民交流友好年」記念事業のひとつである今回のイベントは、石井さんが日中国交正常化40周年を記念して創作した。昨年9月に北京・永定門城楼で開催予定だったが、その後の両国関係の悪化により、延期されていた。
河野洋平・元衆院議長(日本国際貿易促進協会会長)が会場を訪れ、祝辞を述べた。
石井さんは世界各国・地域の名勝古跡、著名建築を対象に大型光イベントを手掛けている。光をあてることで建築物の新たな表情を引き出し、パリ・セーヌ川、ローマ・テヴェレ川では、岸壁や橋梁をスクリーンに、光と影をモチーフとした大規模な創作を行い、高い評価を得た。
石井さんは会場で、「日中友好は悠久の歴史を受け継いでいる。両国民は相互理解と友情を深めるべき。両国が手を携えたアジアの平和は、21世紀のアジア、そして世界にとって不可欠で、今回のイベントをきっかけに、両国民の相互理解と友情が促進されれば」と期待を寄せた。
中日友好協会の王秀雲・副会長は、「石井さんは光をつかった芸術で、平和の願いと友愛の心を伝えており、言葉と国境を越えている。今回の上映会は、両国の煌びやかで多彩な文化を披露したのみならず、両国民の平和を熱く願う心の声を感じた」と讃えた。(編集HT)
「人民網日本語版」2013年1月28日