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108人の在中日本人「それでも中国に住む理由」を語る(1)

「窓」をつなぐ

 笈川幸司さんは清華大学と北京大学の日本語教師だ。昨年9月、当時の野田佳彦首相が釣魚島(日本名・尖閣諸島)の「国有化」を発表したころ、笈川さんは北京のタクシーで日本人だと名乗るたび、ほぼすべてのドライバーに「釣魚島は中国領か、日本領か」と問われたという。北京青年報が伝えた。

 この1年にわたり中国で生活を送ってきた日本人の多くは、笈川さんのように多くのことを経験してきたが、それでも中国での仕事と生活を選択し続けている。笈川さんを含む108人の在中日本人たちはこのほど、「在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由」という本を出版し、自らが中国に残る理由を語った。本書は今月より日本で発売開始されている。このシンプルな表紙の本の販売数は、アマゾンの「外交・国際関係」の1位になり、すでに2回再版されている。

 ◆108人が真実の中国を語る、嫌中ムードの緩和を希望

 本書の編集者の一人である原口純子さんは中国で長期間生活しており、本書のアイデアも彼女によるものだ。原口さんはこのほど取材に応じ、「108人の筆者は中国の18の異なる都市で生活を送っており、ビジネスマン、主婦、学生、芸術家、写真家、俳優、寿司職人、日本語教師など異なる職業に従事している。その中には矢野浩二さんや佐藤愛さんのような、中国で有名な日本人もいれば、ごく普通の日本人もいる。筆者の多くは、十年さらには数十年にわたって中国で生活している」と紹介した。

 本書は阪急コミュニケーションズが出版し、日本での正式な発売開始日は今年8月29日とされている。原口さんは本書出版の動機について、「他の編集者2人と世間話をしていた時、中日関係が悪化した一年間における、在中日本人の真実の見聞を明らかにする必要があると感じ、筆者に連絡を取り始めた。彼らは快く応じてくれた」と語った。

 朝日新聞は、「原口純子さんはより多くの日本人に、中国の豊富で多彩な一面を理解してもらい、日増しに高まる嫌中ムードを変えたいと願っていると語った」と伝えた。

 本書の書名は、全員の作品を集めてから決められた。なぜなら108人が、図らずも同じこのテーマについて触れたからだ。

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