中国の対朝関係は「一は一、二は二」であるべき (2)
朝鮮は国が貧しく、閉鎖的で、対外交流が少ない。このため国際ルールを遵守する意欲も能力も十分でない。国際海洋法に対する朝鮮側の認識は中韓とのつきあいのみに基づく可能性が高い。韓国は全体的に朝鮮をとても恐れている。もし中国も朝鮮に「遠慮して譲れ」ば、朝鮮の勘違いを深め、黄海では「俺様が天下第一」だと本気で思わせてしまうだろう。
中国の対朝関係は「一は一、二は二」であるべきだ。戦略レベルの友好関係は維持する必要があるが、末端の摩擦については断じて曖昧にしてはならない。中国はまず具体的な摩擦1つ1つについて、道理に基づき争う必要がある。朝鮮側が道理をわきまえず、さらにはしらばっくれる場合は、こちらも姿勢を変え、朝鮮側に加減を知るよう強いるべきだ。
そうすることで「中朝関係の大局に影響する」と心配しては決してならない。対朝圧力は公表せずともよいが、われわれの怒りを朝鮮側によくわからせなければならない。例えば朝鮮が中国漁師に「罰金」を科した場合、対朝援助を断固削減して、得るよりも失う方が大きいようにすべきだ。朝鮮はこの「文句の言えない損」に泣き寝入りしなければならない。泣き寝入りせず、問題を公にするのなら、どうぞ公にすればいい。
中国政府は朝鮮による中国漁師拿捕の中国政治への危害性を強く重視する必要がある。インターネット時代の今日、こうした事件は往々にして「政府の軟弱さ」として解釈される。根本的に朝鮮にルールをわきまえさせなければ、海上でのこうした事件のために政府全体のイメージが繰り返し損なわれる。中朝友好には戦略上の重要性がある。だがこれは朝鮮にとっての重要性が中国にとっての重要性を上回るのであり、それ以外の可能性はない。これを中朝両国の共通認識とし、両国の行動に反映させるべきだ。この点を朝鮮にはっきりと伝えることが難しいのなら、中国との様々な摩擦のなかでゆっくりと悟らせればよい。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年5月21日