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更新時間:15:47 Feb 01 2009

麻生首相の施政方針演説「回顧と展望」

 麻生太郎首相は28日、衆院本会議で施政方針演説を行った。これに対し、「回顧と展望」が多すぎ、堅苦しく、活力に欠けるという世論が出ている。

 まず「回顧」しなければならないのは米新大統領の就任演説。ここ1週間、都内の書店ではオバマ大統領の就任演説集の売れ行きが好調で、麻生首相の演説原稿を準備する秘書らもオバマ大統領の就任演説をみっちり研究せざるおえなかった。まず、麻生首相の演説がより響きのいいものになるよう「他人の経験に学ぶ」こと。その一方で、オバマ大統領と似たような言葉を使えば真似だと批判される恐れがあるためそれだけは「回避する」こと。

 次に「回顧」するのは麻生首相自身が4カ月前に臨時国会で発表した政見演説。4カ月前、麻生首相は就任当初、支持率が回復するのを待って衆院を解散し選挙を行うつもりだった。当時の演説では「民主党」への直接「攻撃」を12カ所に加えたが、支持率の低迷とともに、今回の演説では「保守型」へと変わり、政策説明に重点が置かれ、「野党」には言及したのは一回だけだった。

 「展望」という角度からまず考えなければならないのは今後の内閣支持率だ。4カ月前は40%余りだった麻生内閣の支持率は今では20%以下に落ち込んでいる。福田前首相が辞任した主な原因の一つは支持率の低迷が選挙に不利だと判断したからだ。麻生内閣の支持率はすでに福田内閣の後期よりも落ち込んでいる。首相交代によって内閣の支持率を再び短期的に上昇させようとするなら、それこそ国民の反感を招くだろう。麻生首相は施政演説によって国民の内閣への自信と信頼を回復しようと試みた。演説の中で「日本は世界の新しい秩序づくりに貢献し、安心と活力ある社会を築いていく」というスローガンを打ち出した。環境保護や福祉分野を柱とした新経済成長戦略を通じて、今後3年以内に160万人の雇用を創出する方針だ。これに対し野党は選挙を前に国民の票を集めるために権力を利用しているとして、強く反対している。

 次に今後の政策を通じて選挙の際に自民党の足並みが揃うかを考慮しなければならない。施政演説の内容をみると、麻生首相は「小泉路線」を大幅に修正する政策を主張している。麻生首相は、社会保障制度の再建に必要な財源を確保するため、2011年までに必要な法律を制定し、適時の消費税引き上げを表明。一般的に増税表明は選挙前の大凶とされるが、麻生首相は背水の陣を決し、「国民と将来に対する責任を果たす」というイメージを通じて民意を獲得しようとしている。衆議院議員の任期は今年9月までだが、首相は任期が切れる前に選挙の時期を選ぶ権利をもつ。同じく与党の公明党は7月の東京都議会選挙に向け全力投球したいため6月、7月の選挙は避けたいところだ。そして、年度予算が通過する3月末から4月初旬が与党にとって有利な選挙の時期となる。施政演説の終わりに麻生首相は「わたしは決して逃げない」と述べ、選挙前の首相交代はないことを裏付けた。(編集KA)

 「人民網日本語版」2009年2月1日
 

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