地方の「両会」で節約が焦点に
年初めに中国各地で人民代表大会、政治協商会議(両会)が次々と開かれている。会期の短縮、経費削減、ペーパレス化……世界的な金融危機を背景に節約主義の会議が今年の「両会」の焦点となっている。
▽会期短縮と規模縮小
経費を削減するため、一部の地方では「両会」の会期を短縮し、参加者も最低数にとどめている。浙江省の「両会」は5日間に短縮され、浙江省南京市の「両会」は従来の6日前後から政治協商会議が4日、人民代表大会が4日半に変更された。陝西省政治協商会議の会議は4日で、従来よりも2ー3日短縮され、会期中のさまざまな宴会を取り止め、参加者全員にセルフサービスの食事を用意することで、200万元の経費削減となった。担当者によると、総予算も20%ずつ削減されたという。
これだけではなく、会場に掲げられるスローガンなど細かい部分にも節約の様子があらわれていた。今年の上海市人民代表大会の会場は例年に比べて少し賑わいに欠けていた。会場の装飾はいたって簡単で、横断幕も掲げられていなかった。大会準備にあたった関係者は、「今年の人民代表大会はできるだけ節約し、古いものでも使えるものは使い、レンタルできるものはレンタルした。また車両証明の発行を制限し、参加者に専用バスの利用を促した」と紹介する。