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更新時間:09:42 Feb 20 2009

釣魚島への巡視船派遣 「行動」の政府と「言葉」の右翼

 日本メディアの報道によると、日本はこのほど、中国固有の領土である釣魚島付近の海域を中国の海上巡視船が昨年12月に巡視したことを口実にして、釣魚島海域に対する海上保安庁のコントロールを強め、ヘリコプター搭載の巡視船をこの地区に配備した。中国外交部はこれについて日本に交渉を申し込んだが、日本海上保安庁は「業務に支障が出る」を理由に確認を拒否した。専門家はこれについて、「釣魚島の問題で日本は隠してばかりの態度を取っているが、このような一方的な行動は中日関係を損なうものだ」との見方を示している。CRIの「世界新聞報」が伝えた。

 ▽行動は多く、言葉は少なく

 日本政府はこれまで、敏感なテーマについては「行動は多く、言葉は少なく」とのやり方を取ってきた。中日関係の要となる釣魚島問題でも、ぎりぎりの行動に出ることを通じて、実効支配を強めてきた。日本にとっては、事件の前後に大きな報道があれば国内外からの論争を招いてしまうが、曖昧な態度を取れば一方的な行動を既成事実とすることができる。日本政府は02年10月、釣魚島の所有権を主張する国民と秘密の「賃貸契約」を結び、釣魚島と周囲の南小島や北小島の「借用」を始めた。日本政府はこの出来事をおおっぴらに宣伝することなく、「読売新聞」などのメディアを通じてこれを既成事実として明らかにした。これによって、釣魚島へのコントロールは強化され、釣魚島を中国領土として防衛することを訴える人が島にのぼることは不可能となった。日本側はさらに05年2月、右翼政治団体が釣魚島に建てた灯台を日本政府が管理し、国家財産として保護していくことを発表した。水をかく動きが見えない水の上のアヒルのように、日本政府はひっそりとした動きを通じて、釣魚島問題で両国が達した「問題の棚上げ」という共通認識を破っていった。

 ▽政府機関と右翼メディアの協同

 各国は今年5月までに、国連大陸棚限界委員会に各自の大陸棚の限界に関する申請書を提出することになっている。日本はこれを海洋大国に向けての重要な一歩とらえている。釣魚島に対するコントロールを強めることは、排他的経済水域の拡大に大きく影響することとなる。

 政府機関である海上保安庁が「行動」を通じて目的を達そうとしているのに対し、「言葉」を担当しているのが右翼メディアだ。

 日本の海洋権益を訴える急先鋒となっているメディアには、有名な「産経新聞」のほかに「世界日報」がある。「世界日報」は、反中国色が濃い米国の日刊紙「ワシントン・タイムズ」と同じく、韓国のカルトである統一教会が発行する新聞だ。中国に対する態度では、両者は完全に一致している。

 「世界日報」は今年元旦、海上保安庁元長官の深谷憲一氏や元防衛事務次官の秋山昌廣氏を招き、「海洋問題」に関する座談会を行った。深谷氏らはこの中で、日本の海洋権益に中国が脅威を与えていると主張し、海上保安庁の予算は少なすぎるため政府は投資を拡大すべきとの持論を展開した。海上保安庁にとって、中国海上監視船の釣魚島巡航の意義を誇張することは、より多くの予算や権力を獲得できることにつながる。日本の右翼メディアはこの問題について絶え間ない宣伝を行い、事柄の深刻さを誇張し、国内の反対の声を抑えつけている。海上保安庁と右翼メディアはこの方面での利益共同体となっている。

 ▽現実を見据えて問題解決へ

 日本側は90年代から一方的な行動を取り、中日両国が釣魚島問題で達成した共同認識を破ってきた。このことは釣魚島だけの問題ではなく、中日関係の健全な発展に不利な影響を与えている。

 関係者によると、隠れてばかりいては問題を解決することはできない。釣魚島などの敏感なテーマについては、日本は現実を見据え、「論争を棚上げにして共同開発を進める」という軌道に戻るべきだ。それこそが日本の国家利益にかなうやり方だ。日本の一部の機構やメディアは自分だけの利益に走り、矛盾を激化させ、問題解決をさらに難しくするだけだ。(編集MA)

 「人民網日本語版」2009年2月19日

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