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更新時間:14:50 Feb 20 2009

クリントン国務長官がまもなく訪中 中米関係の3つの特徴

 米国のヒラリー・クリントン国務長官は20日、北京に到着する。クリントン長官は訪中でどのようなメッセージを送ることになるのか。クリントン長官が出発前に行ったスピーチはこの点で意義深いものだった。クリントン長官は、「(興隆しつつある中国を敵と見る人もいるが)事実はこれと反対だ。米中両国は互いの成功に貢献することができるし、その中から利益を得ることもできる。双方は互いに関心を持つ分野で協力し、チャンスを共有することができる」と語り、「同舟共済(同じ船に乗ったものが力を合わせて川をわたる)」という中国の熟語を引用して両国の相互依存関係を形容し、共に難関を切り抜けることへの希望を示した。この講話は聴衆に深い印象を与えた。

 国務長官就任後初となるクリントン氏の海外訪問は大きな関心を呼んでいる。とりわけ注目を受けているのが中国訪問だ。ワシントンポストは国際面トップに「中国は今回の訪問の中心」との見出しを掲げた。クリントン長官のアジア訪問の要は中国だとの見方は米国の世論にも広がっている。

 中米関係には現在、3つの特徴がある。第一に、中米両国はすでに、経済や貿易の分野で互いを切り離すことのできない利益関係を形成しており、「栄枯を共にする運命共同体」となっている。米国の経済学者のファーガソン氏はこれを「チャイメリカ(Chimerica)」と命名した。中米両国の年間貿易額は3千億ドル以上に達しており、米国にとって中国はカナダに次ぐ2番目の貿易パートナーとなっている。両国間では毎日5千人以上の旅客が飛行機で太平洋を越えている。中国の戴秉国・国務委員も、「中米両国の共同利益のきずなはますます緊密となっている」と述べている。

 第二に、両国関係の重要性は二国関係のカテゴリーを越え、世界的な意義と影響を持っている。そのことは、朝鮮半島やイランの核問題、テロ防止、不拡散などの分野で体現されていると同時に、気候変動やエネルギー安全保障、金融危機などの分野でも明らかとなっている。クリントン長官に随行している高官には、オバマ大統領が新たに任命したトッド・スターン気候変動特使が加わっている。クリントン長官自身も、米ゼネラル・エレクトリックと中国が北京郊外に共同で設立したクリーン発電所への見学を希望している。クリーンエネルギーの開発や温室ガスの排出などでの協力開拓もクリントン長官の今回の訪問の重要なテーマだ。

 第三に、晴れの日もあれば雨の日もあったこの30年間を経て、米国の民主党と共和党の両党は、「一つの中国」問題で共通認識を形成し、中国の利益と関心事に対してもはっきりとした認識を持つようになり、中国の興隆を理性的・客観的・平和的な態度でながめることができるようになった。共和党の大統領は両国関係の門を開き、民主党の大統領は国交樹立を実現した。クリントン大統領の任期中に中国はWTOに加盟し、ブッシュ大統領の任期中に中米両国は「ステークホルダー」であり建設的協力者であるとの立場が形成され、包括戦略対話や戦略経済対話など60以上の対話メカニズムが構築された。オバマ大統領の新政府からも、「さらに広範で」「積極的な協力関係」を中国と築いていきたいという意向が伝わってきている。クリントン長官は出発前、両国間のハイレベル対話のメカニズムをどのようにランクアップし切り開いていくかを中国のリーダーと話し合う予定だと語った。

 一般的に言って、米国政府の交替後の中米関係は、まずは落ち込んでから徐々に上がっていくという曲線をたどることが多い。だが今回は、両国関係が着実に発展していることや共に直面する問題が多いこと、オバマ大統領の外交新思考やクリントン長官の中米関係への重視などを受け、中米両国は米国政府の交代に伴う遠回りを避け、安定した移行を実現することができそうだ。(「人民日報海外版」コラム「望海楼」より、編集MA)

 「人民網日本語版」2009年2月20日

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