麻生首相、北京で記者会見 中国訪問の成果語る
中国を訪問中の麻生太郎首相は本日30日午後、北京国際倶楽部飯店で記者会見を開き、今回の中国訪問の成果について語った。
麻生首相は、昨日および本日にそれぞれ行われた、胡錦濤国家主席および温家宝国務院総理との会談で、(1)ビジネス・経済分野での対話と協力の後押し(2)環境・エネルギー・気候変動問題における協力(3)両国国民交流の一層の推進--の3方面で共通認識に達したことを表明した。
(1)ビジネス・経済分野での対話と協力の後押しには、以下が含まれる。▽「日中次世代リーダー対話」を通じて両国青年の交流を強める▽5月初めに日本の総務大臣が訪中し、情報通信分野でさらなる協力を展開する▽第2回中日ハイレベル経済対話を6月7日に東京で行う▽内需拡大を中心に、世界金融危機にともに対応していく▽「チェンマイ・イニシアチブ」の多角化と、アジア債券市場の建設を推し進める。
(2)環境・エネルギー・気候変動問題における協力には、以下が含まれる。▽対話の強化▽「中日環境・省エネ総合協力プラン」の実施をスタートする▽地方で「中日省エネ・環境総合フォーラム」を実施する。
(3)両国国民交流の一層の推進には、以下が含まれる。▽今年中に中日両国の青少年4千人の交流・相互訪問および、四川地震被災地の中高生100人の日本訪問を実現する▽今後3年以内に両国の教師1500人の交流・相互訪問を実現する▽今年10月に北京と羽田空港を結ぶ定期チャーター便を開設する▽互いに文化センターを設け、文化交流を強める。
麻生首相は、両国の指導者はこのほかに、豚インフルエンザ、朝鮮半島問題への共同対応、ソマリア海賊の共同対策などの問題について意見を交わしたことを明らかにした。(編集SN)
「人民網日本語版」2009年4月30日