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ロ米核軍縮交渉に様々な壁

 ロシアのメドベージェフ大統領は19日、国家安全保障上の利益の角度から米国の新ミサイル防衛(MD)計画への評価を行い、必要な数の核兵器を保有することで、米国とのパワーバランスを保つ必要があるとの考えを表明した。

 メドベージェフ大統領は同日、セルビアメディアの取材に対し、ブッシュ政権期のポーランドとチェコへのMDシステム配備計画の撤回をオバマ米大統領が先月発表したことを積極的に評価する一方、「ロシアの専門家は米国の新MD計画に対して具体的な分析とともに、国家安全保障上の利益の角度から評価を行う」と表明した。

 核軍縮については「ロシア側の出発点は、核兵器を実際には使用しないことだ。だが過去数十年間、核兵器の存在は常に世界の戦略的安定と安全を保障してきた。ロシアは、米国とパワーバランスを保つ必要があると考える。このため、ロシアとその同盟国の安全保障に必要な最低水準の核兵器を維持する必要がある」と述べた。

 ソ連と米国が1991年7月に調印した第1次戦略兵器削減条約(STARTI)は今年12月5日に失効する。ロシアと米国は今年に入り、条約失効後の新しい案について、協議を重ねてきた。10月19日には、ロ米の新たな核軍縮交渉がスイスのジュネーブで始まった。メドベージェフ大統領は、米国との新たな核軍縮条約を12月前に調印するべく、あらゆる努力を尽くすと表明した。

 核軍縮交渉で、ロ米間に横たわる溝の1つは核兵器の保有数だ。米国は核弾頭の配備数の大幅な削減を主張しているが、削減分の核弾頭を保管することを排除していない。ロシアは通常戦力が西側諸国に劣る中、核兵器を大幅に削減して、自国の安全と大国としての地位が脅かされることを懸念している。ロシア側は核弾頭の廃棄を主張し、削減分の核弾頭の保管に反対している。

 ロシア側は、新条約は核弾頭の保有数だけでなく、その運搬手段の数も制限すべきだと考えている。ロシア側はまた、他の核大国を交渉に引き込むことで、米国からの圧力を軽減しようとも考えている。

 ロシアの国際問題専門家アレクセイ・プシコフ氏は「米国はポーランドとチェコへのMDシステムの配備を撤回したが、より効果的な代替システムを構築するだろう。米国はポーランドにパトリオットミサイルを提供し、同国内に軍事基地を置く考えだ」と指摘する。(編集NA)

 「人民網日本語版」2009年10月20日

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