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ポスト 「トヨタリコール」、米日間に政治合戦か

 3月17日にロイター社が入手したこの調査写真では、3月8日アメリカ・カリフォルニア州で発生したトヨタ・プリウスの事故で、制御不能になった車両の車輪リムにブレーキ跡(カス)があることが確認できる。3月8日、カリフォルニア州エル・ケイジョン付近の州道80号において、プリウスオーナーのジェームズ・サイクスさん(61歳)は運転中加速後に制御不能に陥ったが、幸いにも交通警察の援助により停車することができた。トヨタ自動車は15日、当オーナーに対して疑問意見を陳述し、事故車両のアクセルペダルと安全予備システムは故障していなかったことが社内調査によって明らかになったと表明した。

 トヨタ自動車の豊田章男社長は、アメリカ議会下院の監視・政府改革委員会の公聴会において、とめどなく涙を流しながら被害者とアメリカ下院議員からの非難と罵倒の声にじっと耳を傾けていた。これは「トヨタリコール」があらゆる意味で、日米関係に影響する政治問題にまで発展したことを示している。現にオバマ大統領はこれに先立って、トヨタリコールの公共的危険性について発言しており、悲惨な政治的運命をはらんだ戦いの序幕が開かれている。

 今回の「トヨタリコール」は実質的には、日米間の摩擦が調整不能の水準に達した結果として複合的に起こったものである。以前、アメリカ三大自動車会社と呼ばれるGM・フォード・キャデラック(アメリカ人はビッグスリーと呼ぶ)が金融危機のさなか次々と経営危機に陥ったが、トヨタ・ホンダ・スズキなど日本の自動車企業はその情勢を逆手にとって躍進した。特にトヨタは世界自動車業界の覇者としての地位を揺るぎないものにした。

 産業革命以来、アメリカ人は「創造精神」を自らの行動規範として、人類の輝かしい製造業の歴史を刻んできた過去がある。しかし金融危機勃発後、アメリカ製造業の前進の歩みは止まり、かねてから誇りとしてきた自動車産業さえも難を逃れがたい事態となった。アメリカビッグスリーが相次いで転落したことは、「アメリカンドリーム」を胸に抱いてきた無数のアメリカ人の自信を失わせた。他の国と民族を凌駕したアメリカとしての優越感と自尊心が、今回の「追い抜かれ劇」の中でこなごなに砕かれたのである。アメリカは政治的運動によって早急に「アメリカンスピリット」を立て直し、世界政治経済の覇者としての中心的地位を取り戻さなくてはならないと感じている。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年3月22日

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