中国 幹部選抜・任用監督制度を整備
腐敗撲滅を制度面から加速 中共中央は制度面からの腐敗撲滅の鉄槌を再び振り上げ、政府メディアの新華社を通じて党・政府指導幹部の選抜・任用作業に関する4件の文書を発表した。これらの文書によって、事前に報告し、事後に評議し、離任時には検査し、規則違反や職務不履行は追求するという、党・政府指導幹部の選抜・任用監督制度が築かれた。「中国新聞網」が伝えた。
腐敗撲滅・清廉提唱制度の整備を呼びかける一週間前の温家宝総理の声がまだ耳に残る中、最近中央が立て続けに通達した腐敗撲滅・清廉提唱制度に関する一連の文書を結びつけると、中央が現在、腐敗撲滅・清廉提唱制度の構築・整備を加速していることに難なく気づく。
■4件の文書で幹部選抜・任用監督制度を構築
中国政府メディアは3月31日、中共中央弁公室が「党・政府指導幹部選抜・任用業務の責任追求規則(試行)」(略称「責任追及規則」)を公布するとともに、各地区・各部門にその貫徹実施を指示する通達を出したと報道した。
通達はまた、幹部の選抜・任用業務の監督制度を整備し、幹部選抜・任用業務の全過程に対する監督を適切に強化するため、中央組織部が中央指導者の同意を得て「党・政府指導幹部選抜・任用業務の関連事項の報告規則(試行)、「地方党委員会常務委員会の幹部選抜・任用業務の全委員会への報告ならびに民主評議規則(試行)」、「市県党委員会書記の幹部選抜・任用業務職責の離任時検査規則(試行)」を制定したことを明らかにしている。
新華社は、これら3件の施行規則と「責任追及規則」を合わせて、事前に報告し、事後に評議し、離任時には検査し、規則違反や職務不履行は追求するという、党・政府指導幹部の選抜・任用監督制度が築かれたとしている。
通達はまた「各地区・各部門は『責任追及規則』を真剣に貫徹実施すると同時に、3件の試行規則と合わせて貫徹実施し、幹部選抜・任用監督業務の水準を的確に高めなければならない」としている。(編集NA)
「人民網日本語版」2010年4月1日