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アフガン戦争への疑念を募らせる米国社会

 開戦以来間もなく9年となるアフガン戦争に対して、米国社会は上から下まで疑念を募らせている。

 公に発言することの少ない米中央情報局(CIA)のパネッタ長官も27日のインタビューで、こうした懸念を表明した。パネッタ長官は米政府のアフガン作戦が「予想したよりも厳しく、時間がかかっている」ことを認めた。パキスタンがアフガン政府とタリバン武装勢力間の調停を行っているとの報道については、「タリバンが敗北すると証明されるまでは、アフガンの民族和解プロセスは非常に困難だ」と指摘した。この後、オバマ大統領もこの調停の動きへの懸念姿勢を示した。

 米政府は早くもアフガン戦略を見直す際から、心理戦を重視した政治解決に対して新たな認識を持っていた。問題は、一部の歴史家から「帝国の陥穽」と称されるアフガニスタンは米国の意志では変えられない特殊な国情を有することにある。ひたすら都市を攻撃するのが無益であることはとうに証明されている。心理戦もすぐには効果が現われない。打つべき手が定まらない間に、対アフガン新戦略について米上層部内で亀裂が生じた。

 アフガニスタンのカルザイ大統領と個人的に親しく、市民への被害の回避に努めることで人心を掌握したアフガニスタン駐留米軍のマクリスタル司令官は、オバマ大統領の容認できない分裂を招く発言が原因で更迭された。陣を前に将を換えることは兵家の強く忌むところであり、米政府のどうにもできない現状が暴露された形だ。この9年近くの間に、駐アフガン米軍の高官が数回かわったことで、すでに米国民はアフガン戦争の意義に対する疑念を非常に強めていた。

 パネッタ長官が指摘したように、米国が傷を負わずにアフガニスタンから手を引けるか否かは、アフガン政府が責任を担えるか否かと密接に関係する。だが一時期から、米国とアフガン政府との間にも疑念が募っており、政治解決の展望はとても見えてこない。米軍のアフガン撤退開始まであと1年しかないが、アフガン情勢はかえって混迷の度を深めている。このため人々は米政府のアフガン新戦略の効果に対して一層疑念を深めざるを得なくなっている。(編集NA)

 「人民網日本語版」2010年6月29日

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