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「スパイ団」事件で試される米ロ関係

 米司法省は28日、数年にわたる秘密捜査の結果、ロシアの「情報網」を摘発し、「スパイ容疑者」10人を一挙に逮捕、1人の行方を追っていると発表した。これについてロシアのラフロフ外相は29日、「米側が説明することを期待している」と述べた。

 米メディアによると米連邦捜査局(FBI)は容疑者を長年捜査。彼等とモスクワに本部を置くロシア対外情報局(SVR)との通信も傍受し、大量の証拠を押さえた。傍受した指令によると、一部の被告の使命は米政府の政策決定サークルに食い込み、「関係を求め、深める」ことだった。別の被告は米国の核兵器、軍縮交渉に対する米国の立場、イラン核問題、ホワイトハウスの伝聞、米中央情報局(CIA)首脳部の交代、08年の米大統領選、米議会、米政党などに関する情報を収集するよう指示されていた。

 ロシアのラフロフ外相は29日、事件について「何が起きたのか誰もわれわれに知らせてこない」「ただ1つ言えるのは、事件が実に巧みなタイミングで発生したということだ」と述べた。米ロは昨年7月にオバマ米大統領が米ロ関係の「リセット」を目指してロシアを訪問し、欧州ミサイル防衛(MD)システム、核軍縮、イラン核問題など政治・外交分野の難題を段階的に克服。さらに先日のメドベージェフ露大統領の訪米を機に両国間の協力をハイテク・経済貿易分野にまで拡大しようとしていた。突然の「スパイ団」摘発は、最近の米ロ接近歩調と確かに相反する----。これが外部の見方だ。

 ロシア下院安全保障委員会のコレスニコフ副委員長は「今回の事件は、建設的両国関係の発展に尽力する2人の若い大統領の就任後に起きたロ米関係の修復を見たくない者がいるという事実を反映している」との認識を示した。ロシア上院のトルシン第1副議長も「メドベージェフ大統領の訪米時、双方は一連の合意に至った。このシグナルの方が重要であり、ロ米間の緊密な建設的関係を裏付けるものだ」と指摘した。(編集NA)

 「人民網日本語版」2010年6月30日

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