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米軍が期限通り撤退するとイラクの安全に新たな困難

 イラク駐留米軍のオディエルノ司令官は8日、「イラク治安部隊は自国の安全を単独で守ることができる。イラク駐留米軍が今月戦闘任務を終えた後も、米側は引き続きイラクに支援を提供する」と表明した。

 この前日、イラク駐留米軍は主力戦車M1A1「エイブラムス」11輌をイラク軍に引き渡した。今月末のイラク撤退に向けた準備と受け止められている。米軍が撤退準備を加速すると同時に、イラクの安全情勢は急転直下し、イラク政府の組閣作業も膠着状態に陥った。情勢の推移に注目が集まってる。

 こうした状況についてアナリストは、米軍がイラク撤退を加速させた理由として(1)オバマ大統領の大統領選時の公約を実現するため(2)中間選挙に向けて世論の支持を得るため(3)アフガン・パキスタン戦略を重点的に「経営」する兵力を確保するため----を挙げる。また、米国はイラク戦争の泥沼に深くはまってからすでに何年も経っており、甚大な損害と言い尽くせぬ苦しみを受けていることから、撤退が渇望されているのだという。

 イラクにとっては、米軍の撤退は「極一部の動きが全局に影響を与える」ものだと言えよう。目下、イラクはまだ新内閣を組閣できず、軍隊も社会治安の維持面で十分な準備ができていない。こうした状況の中で米軍が完全に撤退すると、「権力の空白期」が生じる。イラク内外で複雑に入り交じる勢力や組織は弱みを見せず、争って力を行使し、次々に混乱をもたらし、火事場どろぼうを働こうとしている。この特殊かつ敏感な時期にいくばくかの取り分を得ようとしているのだ。

 イラクに混乱がはびこるのは、イラク戦争「後遺症」のまだ癒えぬ「慣性」によるものでもある。イラク戦争は、この国固有の政治生態・版図を引き裂き、各民族・宗派・政治勢力間の利益バランスを破壊した。その結果、戦後のイラクでは衝突が絶えず、矛盾や対立が一層激化している。全体的に見て、イラクの将来は楽観を許さない。特に米軍撤退後の情勢の推移は予測困難だ。(編集NA)

 「人民網日本語版」2010年8月11日

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