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欧州の極右政党が躍進 社会の複雑な変化が要因

 欧州で極右勢力が台頭、という懸念に再び火がついている。オーストリアの極右政党・自由党はこのほど、ウィーン市議会選挙で27.1%の得票率を獲得し、第2政党となった。

 欧州では80年代に入り、極右政党が次第に台頭を始めた。フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、オーストリアなどの極右政党はあの手この手で政局の成り行きに影響を与え、内閣入りする政党も出てきた。今年9月にはスイス議会選挙で、長年隅に追いやられていた極右政党・民主党が4%の議席獲得条件を初めて満たし、20議席を獲得した。

 学者の間で極右という言葉が広く使われているが、その定義について一致した見解はない。極右政党に共通する特徴は、極端に排他的で移民を敵視していることだ。新興の極右勢力について、急進右翼の民族主義政党と定義する学者もいれば、新急進右翼と呼ぶ学者もいる。後者を支持する学者は、新急進右翼の台頭を、戦後の欧州社会に起きた社会・文化の根本的な変化に対する極端な反応、ととらえている。

 現代の極右政党は大きく二つに分けられる。一つはファシズムと直接手を結ぶ伝統的右翼過激主義政党で、イタリア社会運動やドイツ国家民主党がこれに当たる。もう一つは、伝統的なファシズムと距離を置く新興の極右政党で、これにはフランス国民戦線やスイス民主党、ベルギーのフラマン系政党、およびデンマークとノルウェーの進歩党などが含まれる。

 大きな視点でみると、欧州で起きた政治・経済・社会における複雑な変化によって、極右勢力が拡大し、与党の政策方針や国家の政治的枠組みに一定の影響力を及ぼすようになったといえる。極右政党は、多くの有権者が注目する問題を議案として提出するが、それはまさしく主流政党の弱点にほかならない。欧州の極右政党は今後衰えるどころか、政府の苦境に乗じて勢力を一層拡大するとみられる。ただ、極右政党が近いうちに欧州の政局を左右する主流政党になる可能性は低く、この先も少数政党であり続けるだろう。なぜなら欧州各国には、主要資源の管理や政党制度、選挙制度などで極右政党の勢力拡大を抑制する仕組みが備わっているからだ。(編集YT)

 「人民網日本語版」2010年10月14日

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