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「ヒトラー展」の鏡の効果

 ドイツの博物館でこのほど、戦後初めてナチス総統ヒトラーをテーマにした特別展「ヒトラーとドイツ人」が行われ、ドイツ社会に波紋を呼んでいる。

 タブーに切り込もうとする人々の熱意や過去への反省は、最近ドイツ社会で議論となっている移民問題と関係なくはないだろう。

 副題の「民衆集団と罪」は展示の主旨を正確に表現している。つまり、当時のドイツ社会と民衆は第二次世界大戦に対してどのような責任を負うべきかということだ。博物館のウェブサイトに紹介されているように、第二次世界大戦終結から65年が経ち、どうしてヒトラー現象が誕生したのか?数々の罪を犯したナチスがどうして当時のドイツ人に広く支持されたのか?という疑問をどの世代も抱くようになった。

 会場に展示された遺留品600点と写真400点から、この疑問の答えを導き出そうとしている。背景を簡単に説明すると、ヒトラーは経済危機で募った人々の不満感情と第一次世界大戦後にドイツ人が感じた「民族圧迫」の心理を利用して至る所でナチスを宣伝し、ヒトラーへの極度な個人崇拝の雰囲気を作り上げた。ナチスによる共産党員への迫害、社会民主党の締め出し、ユダヤ人や抵抗者の虐殺はすべて「ゲルマン民族の生存空間を追及する」という誤った考えに覆い隠された。だが民衆は目覚め、日増しに高まる世界の正義の力とドイツ人内部の抗争により、「第三帝国」はついに失敗に終わった。

 このところドイツ社会では高い失業率が続いている。一部の世論は本国の失業者を守るという名目で、外から来た移民を排斥しようと声を上げている。幸い、ドイツ政府は国外の優秀な人材の受け入れを主張しているため、ドイツの主流社会は移民問題に対して冷静に判断を維持している。歴史は鏡だ。この特別展は、ドイツ人の多くが歴史の鏡から現実問題への認識を深める手がかりになるだろう。(編集KA)

 「人民網日本語版」2010年10月20日

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