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相手の立場になって中国の軍備発展を考える

 現在の世界において人々は中国経済の急成長を「奇跡」と呼び、ほぼ全ての人がこの「奇跡」から「配当金」を得ることを期待している。だが期待と同時に、この発展に懸念を示す人々も常に存在する。「中国が空母を建造」「中国が第4世代戦闘機の試験飛行」「中国が対空母ミサイルを開発」「中国が衛星攻撃兵器を試射」・・・・・・真贋入り交じった様々な情報やデマも、いわゆる「中国の脅威」への懸念を裏付けているかのようだ。(文:新華社『世界軍事』陳虎編集長、人民日報海外版コラム「望海楼」より)

 実はこうした懸念の大部分は中国の特殊な国情を理解していないことによるものだ。発達した沿海部を訪れれば、目の前にあるのが発展途上国だとは想像しがたいし、経済的に立ち後れた内陸部を訪れれば、それが急激な経済成長を遂げている中国だとは信じられないだろう。経済成長や都市・農村の発展と同様、軍の装備・技術水準も非常に大きな不均衡性を抱える。軍の装備には世界水準に近い先進兵器もあるが、旧式で立ち後れた装備の方が多い。こうした情況を完全に理解して初めて、中国軍関係のニュースになぜこれほど多く「初」という言葉が出てくるのかを理解することができる。空中給油やアデン湾での護衛といった先進国の軍隊ではありふれたことが、なぜ解放軍にとっては「初」なのか。外国での対テロ多国間合同演習に参加するのに、なぜまだ鉄道輸送に頼らなければならないのか。一刻を争う震災救援任務を遂行するのに、なぜ徒歩でなければ被災地へ入れないのか。梁光烈国防部長はこうした疑問の全てについて、新華社の取材で答えている。「我が軍の近代化水準は先進国との間に依然大きな開きがある。国防・軍隊建設の任務は依然重く、その道程は遠い」のである。

 他の少数の者の懸念は、絶対的な自己中心的視点から来るものだ。単純に自らの安全の視点に立って中国の国防整備を見るのなら、いわゆる「中国脅威」の懸念は筋が通っているように見えるだろう。だがもし相手の立場になって考えてみたら、どのような結論に至るだろうか?中国の度重なる抗議も顧みず、先進兵器を台湾に売却する国がある時に、中国が国家主権と統一を守るために国防建設を強化することを、他国への脅威と言えるのか?世界各国がことごとく先進水準の第3世代戦闘機を配備し、かつさらに進んだ第四世代戦闘機を中国周辺に何度も配備している時に、中国が国産の先進戦闘機を開発することを、他国への脅威と言えるのか?外国の空母が頻繁に中国周辺海域に現われ、地域情勢に緊張をもたらしている時に、中国が自衛手段を発展させることを、他国への脅威と言えるのか?

 「目下、国際戦略情勢と我が国の周辺環境は複雑であり、我が国の安全保障に影響を与える不安定・不確定の要素が増加している。我が国の発展はかつてないチャンスとともに、かつてない試練も抱えている」----。中国国防部長として梁氏がこの発言で示したのは、自国の安全保障と地域の平和・安定に対する中国の懸念であり、これはまた、中国が国防建設を強化している根本的な動機でもある。中国には「己れの欲せざるところ、人に施すなかれ」という古い言葉がある。いわゆる「中国の脅威」に対して懸念を表明している一部の人々は、自分も中国への脅威となり、中国を抑え込もうとしているのではないかと自己批判的に検討し、再考してみるべきではないのか?

 自らの安全について懸念するのはどの国・地域にとっても正常なことだ。人類文明の発展過程において平和な歳月は余りにも短く、戦争の脅威が遠ざかったことはないのだから。人間のその他の権利と同様、どの国や民族にも自らの安全を守る権利があり、これと同時に他者の安全を保障する義務もある。こうした視点から問題を見れば、中国が先進兵器を開発するのも、国防力を強化するのも、同様に正常なことなのである。(編集NA)

 「人民網日本語版」2011年2月11日

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