領土係争を抱える島々に本籍地を移す日本人が増加
周辺国と領土係争を抱える北方領土(ロシア名:南クリル諸島)、竹島(韓国名:独島)、尖閣諸島(中国名:釣魚島)、沖ノ鳥「島」(中国名:沖ノ鳥岩)に本籍地を移す日本人が増えていると日本メディアが報じた。共同通信が20日、それぞれの戸籍事務を扱う4市町村に取材した結果、こうした人々は1月時点で約520人に上ることがわかった。
ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土を視察して以来、日ロ関係は悪化している。日本は今月22日、島根県の制定した6回目の「竹島の日」を迎えるが、問題の突破口は依然見つかっていない。転籍者の1人は「問題が全く進展しないことへの静かな抗議だ」と主張している。日本政府への苛立ちや中ロへの反感がこうした動きの原因の1つと見られる。
中国人ジャーナリストの莫邦富氏は「転籍は細かい点を重視する日本の国民性の表れかも知れない。自己満足に過ぎず、その効果は疑問だ。たとえ中国の13億人が釣魚島に転籍しても問題は解決できないのと同じだ。日本は冷静にならなければならない。民主党政権の外交は余りにも乱暴だ。勇敢な発言で領土問題は解決できない。日本の政治家は外交の言葉を学ぶ必要がある」と指摘する。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年2月21日