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ウラジオストクに停泊するロシア太平洋艦隊 |
南クリル諸島(日本名:北方四島)をめぐる日ロ両国間の摩擦が最近激しさを増している。ロシア軍参謀本部の高官は16日、最新鋭のS400対空ミサイルを含む短・長距離対空ミサイルシステムをこの地域に配備する計画を明らかにした。ロシア紙「プラウダ」は「もし日本が武力で島を奪ったら」との見出しで、係争諸島における軍事力の速やかな強化を呼びかけた。「中国新聞網」が伝えた。
■日本はグルジアより遥かに勇猛果敢
「プラウダ」は以下のように報じる。
現在のところ、南クリル諸島をめぐる『交戦』は外交レベルにとどまっている。だが外交努力が徒労に終わった時、日本がどのような選択をするかは誰にも分からない。歴史を見ると先例に事欠かない。領土紛糾の大部分は武力で解決されてきたのだ。08年8月、ロシアとグルジアは南オセチア自治州で開戦した。当時多くの人は、ロシアと正面切って対立する勇気はグルジアにないと考えていたが、サーカシビリ大統領はロシアの核兵器も恐れず、かつてグルジアに属した領土の『復帰』を夢見た。
グルジアと比べ、日本が各方面においてさらに勇猛果敢な相手であることは間違いない。だが日本の指導者はサーカシビリより理性的なはずだし、日ロ両国の経済関係も両国の開戦を許さない。だが歴史の経験は、政治的立場が経済的利益を圧倒し得ることを物語っている。日本は「民族の戦闘精神」を復興して世界の強国クラブに復帰すべく長年努力を続けている。
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