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米国の学者が語る中国の民主について

 西側はたびたび中国の民主を批判する。その政治モデルを人類の政治文明における普遍的価値、絶対的基準として中国にそのまま持ち込み、無理に適用しようとする政治的無邪気さを示すものもあれば、「色の革命」を中・東欧から中央アジアへと推し進め、中央アジアからアフリカを席捲させ、さらにアフリカから中国へと蔓延させ、中国をかき乱し、中国を転覆させようとの政治的悪だくみを抱いているものもある。(文:葉小文・全国政協常務委員、中央社会主義学院第1副院長。人民日報海外版コラム「望海楼」より)

 だが有識者による客観的分析も多くある。

 米国の未来学者・ネイスビッツは著書『中国のメガトレンド』で、米国の西側民主制度を「横方向の民主」と指摘。中国については、その文化・伝統と国情に沿った、政府のトップダウンの指令と人民のボトムアップの参与の結合により形成された新たな政治モデル、西側の「横方向の民主」とは異なる「縦方向の民主」を実施しているとした。西側の人間の思い描く自由や民主社会は横方向の構造で、無数の「個人」による「平等な」選挙によって自らのリーダーを選出するものだ。一方「縦方向の民主の主たる長所は、選挙思考から政治家たちを解放することにある」。ネイスビッツは、このモデルは過去30年間の中国の成功にとって、明らかに大きな支えになったと指摘する。もし中国が西側の「横方向の民主」システムを採用すれば、選挙争いに大量の力が浪費され、中国の抱える問題について大量の候補者から無数の案が提出されるだろう。これは容易に混乱を招く。調和と秩序を重んじる中国人にとっては目にしたくない事態だ。このため中国は、民主改革の名目で自らを政党闘争の分裂局面に陥れることはせず、一党執政体制内で調整を行い、ボトムアップで声をすくい上げると同時に上層部の政策決定権を保持している。「今振り返ると、このように巨大で複雑な国家を貧困から抜け出させ、近代化の実現へと導く上で、これより良い方法はなかったように思える」----。

 ネイスビッツは中国の政治体制の選択において国情が基礎となっていることを正しく見抜いている。「縦方向の民主」の特徴が中国共産党による集中的・統一的指導の堅持にあることを、「政府のトップダウンの指令と人民のボトムアップの参与の結合」にあることを見抜いている。だが、どのようにしてこの種の効果的な結合を実現し、かつその民主的性質を確保し、どのようにして「ボトムアップで声をすくい上げると同時に上層部の政策決定権を保持」し続け、「縦方向」でも「民主」を可能にし、それが「民主」であるのかについての一歩進んだ分析はできていない。

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