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津波来襲 日本の戦闘機はなぜ逃げなかったのか

 文=鳳凰軍事評論家 陶慕剣

 日本東北部で起きた津波が松島航空基地を襲い、航空自衛隊の戦闘機「F-2B」18機が海水に浸かり、訓練用戦闘機F-2の3分の2が被害にあった。津波が来た時、戦闘機はどうして直ちに離陸しなかったのか?日本の航空自衛隊の緊急事態への対応力に問題があるのではないか?突然の襲撃に対抗する能力がないのではないか?という疑問の声があがっている。

 よく考えてみると、日本の戦闘機の今回の悲劇は実は唐突な出来事ではないことがわかる。まず、松島航空基地に駐屯している第3航空団第21中隊は訓練部隊であり、当直任務は担っていないため、当直で待機していた戦闘機がない可能性がある。中隊が非常事態に備えて当直していた場合、当直戦闘機が1、2機は短時間で離陸していたかもしれない。

 次に、訓練基地である松島航空基地は緊急事態に対応する能力は備えていない。訓練のない時には、戦闘機に燃料も注入されておらず、後方の措置やプログラムも緊急飛行をサポートできない状態にある。駐機していた戦闘機は検査、燃料注入、始動するまでにある程度の時間が必要で、パオロットが戦闘機に乗り込んでもすぐに離陸できないのだ。地震発生当時、パイロットと基地の職員は避難するか、パイロットが基地にいなかった可能性すらある。

 第三の最も重要な理由として考えられるのは、今回のようなマグニチュード(M)9.0の大地震で亀裂が入った滑走路から危険を冒して離陸するのは自殺的行為ともいえる。F-2B戦闘機が1億ドル以上するとはいえ、人命を侵してまで賭けに出ることはできない。松島基地は海に近く、津波の来襲があまりに速過ぎた。戦闘機を救える可能性がないに等しいなら、人命確保を優先するのは正しい選択だといえる。

 日本の戦闘機中隊が津波で全滅したが、かといって日本の航空自衛隊の緊急事態への対応力に問題があることが証明されたわけではない。大自然の脅威を前に、人類の先進的な戦闘道具も取るに足らないもので、結果を追求しすぎたあまり、いつのまにか兵器を人よりも上に考えていたことが白日の下に晒された。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月16日

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