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動乱の背後のロ米の駆け引き

 セルビア政府は23日、リビアの主権と領土保全を支持するとともに、リビア上空の飛行禁止区域設定に関する国連安保理決議1973を遵守して市民への殺傷やさらなる破壊を早急に防ぐよう呼びかける声明を発表した。セルビア政府のこうした態度表明は決して意外なものではない。セルビアとリビアは長年良好な関係を保ち、多くの分野で緊密に協力している。また、セルビア人は12年前の北大西洋条約機構(NATO)によるユーゴスラビア空爆のことも鮮明に記憶している。

 セルビアの近隣国ロシアは現在までコソボ独立を承認せず、独立宣言は一方的で国際法の原則と規範に背くものだと考えている。ロシアのプーチン首相は3月23日にセルビアを訪問し、同国首脳とリビア情勢やコソボ問題について話し合った。

 これに先立ち、プーチン首相はバルカン半島のもう1つの国であるスロベニアを訪問した。両国首脳の会談で中心となった議題は天然ガスパイプライン「サウス・ストリーム」プロジェクトとリビア情勢だった。

 「サウス・ストリーム」はロシアの天然ガスをウクライナを避けて黒海経由で欧州に輸送するもので、スロベニア国内の区間は2013年に着工する予定だ。「サウス・ストリーム」とリビア情勢は互いに関係のない2つのテーマのように見えるが、多国籍部隊の介入によって双方間に内的なつながりが生じた。欧州連合(EU)はロシアへのエネルギー依存を減らすため、早くからエネルギー輸入の多元化に取り組んできた。EUは天然ガスパイプライン「ナブコ」の建設準備を進めるほか、アルジェリアやリビアを始めとする北アフリカ諸国にも注意を向けてきた。ロシア工商会のオンライン刊行物は23日付で「西側諸国は現在、空と海からリビアに対する軍事行動を遂行している。その目的は『市民の命を守る』名目で、リビアの石油・天然ガス資源を支配することだ」と主張した。

 ゲーツ米国防長官は20-23日、ロシアを実務訪問した。訪問の結果を見ると一連の問題をめぐる両国間の溝は依然大きいようだ。メドベージェフ大統領は、リビアの衝突の平和的調停において間に立つ意向を表明。また、国連安保理決議1973の実行状況、およびリビア国内の目標に対する西側多国籍部隊の無差別的な空爆によって市民にさらに多くの死傷者が出る可能性への懸念を表明した。ロシア下院は23日、リビアへの軍事行動を直ちに停止するよう多国籍部隊に呼びかける声明を採択した。ゲーツ長官は「リビアに対する軍事行動は数日後に急減するだろう。多国籍部隊は可能な限り市民に犠牲が出ないようにする」と表明した。ゲーツ長官は多国籍行動への参加を検討するようロシアに呼びかけたが、ロシアは軍事行動には参加しない方針を表明した。(編集NA)

 「人民網日本語版」2011年3月25日

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