BRICS加入を望む国が増加
海南省三亜市でのBRICS首脳会議とあわせ、今回初めてBRICSビジネスフォーラムが開催された。参加者の業務は従来型の工業、新型の農業加工、サービス貿易など、20以上の分野に及ぶ。すでに具体的な協力関係にある企業も少なくない。参加者はBRICSの台頭と世界経済の回復、エネルギー資源の利用と持続可能な発展、BRICS消費市場の潜在力とビジネスチャンス、経済貿易協力と金融支援、科学技術革新とグリーン成長などについて幅広い共通認識にいたった。「人民日報海外版」が伝えた。
南アフリカの保険会社のCEOは「世界は多極化の方向へ発展しており、世界のパワーバランスは再編される。ダボス会議やBRICSのような協力枠組みへの参加を望む国が増えている」と指摘した。
南アフリカの加入によって、BRICS「拡大」の呼び声も高まっている。BRICSの拡大は本当に必要なのだろうか?協力の力は本当にそれほど魅力的なのだろうか?中国の呉海龍外交部長助理(外務次官補)は「BRICS加入への意欲を表明している国が多くあることは、この枠組みの生命力と吸引力を示すものだ。だがどの国の加入を認めるかは、BRICSの全構成国が共同で決めることだ」と述べた。
世界金融危機の発生以来、BRICSに代表される新興市場国はいち早く危機の暗雲から脱し、世界経済の回復過程で重要な役割を発揮したが、試練にも直面している。
中国国際貿易促進委員会の于平副会長は「BRICSに共通する1つの問題は、BRICSが共に枠組みの外へ出て、より多くの協力を模索することが必要だが、情報の非対称などが原因で、こうした協力の成果がはっきりしないことだ。BRICSは現在、より対外協力に有効な体制を作るための措置を検討している。また、BRICSの多くは経済発展の建設段階にあり、資金不足や地域発展の不均衡などの問題が比較的突出している」と述べた。
だがいずれにせよBRICS5カ国は多くの視線を集め、率直に協力し、繁栄を享受し、試練を迎え撃っている。このことからより多くの国々はBRICSに加入し、手を携えて前進することを望んでいる。(編集NA)
「人民網日本語版」2011年4月15日