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格差のないアジアの建設

 ボアオ・アジア・フォーラムが14日に海南省博鰲(ボアオ)で開幕し、世界の視線が再びアジアに注がれている。アジアの経済統合プロセスは現在、後れをとっている。比較優位を発揮し、さまざまな方法で協力し合い、将来的には格差のないアジアを建設することがアジア各国・地域の共通認識となっている。「国際金融報」が伝えた。

 世界金融危機の発生後、アジア諸国間の経済的相互依存度は一層深まり、貿易全体の半分以上を域内貿易が占めるようになっている。関係機関は今後10年間、アジアの域内貿易は年平均12.2%の成長を続けると予測する。これは伸び幅で同期の環太平洋貿易を70%上回るという。

 格差のないアジアを建設するには、アジア各国間の係争を棚上げし、意思疎通と理解を強化することが必要だ。アジア各国にはそれぞれ特色があり、発展水準も政治体制も異なる。経済、政治、文化、歴史の面から見て、アジアは世界で最も多様性と差異性に富む大陸と言える。近年来、各国の経済発展と同時に、相互間の紛争も顕在化していることは注意に値する。したがって差異性と多様性を尊重した上で、対等な互恵協力を行うことが、特に重要となってくる。

 格差のないアジアを建設するには、アジア各国間の格差縮小に努力することが必要だ。アジア地域はすでに世界経済成長の牽引力となっている。世界経済の成長に対するアジアの貢献率は2010年に45%を超えた。アジアの途上国経済体は来年も高度成長を維持するものの、成長の不均衡も拡大を続け、GDP成長率は最高で11%、最低はわずか0.8%に止まり、その格差は14倍近くに達すると予測される。協力、格差縮小、情報共有を強化し、アジア各国の経済成長の質を高めることが、より差し迫って必要となる。

 格差のないアジアを建設するには、アジアの経済統合プロセスを加速することが必要だ。ヨーロッパ大陸、アメリカ大陸、アフリカ大陸は相次いで汎地域組織を構築した。こうした組織を構築していないのはアジアのみだ。アジアの経済統合が比較的後れている重要な原因として、域内の多様性や差異性以外に、各国がまだ国際規則に適応しておらず、国内法・制度が整備されていないことが挙げられる。各国は経済的利益の紐帯を強化し、政治的摩擦や紛争が経済統合の深化に影響を与えないようにしなければならない。逆に、経済統合を通じて相互信頼を強化し、見解に相違のある問題の解決を図ることが、格差のないアジアを建設する上での現実的な選択となる。

 格差のないアジアを建設するには、経済の過熱や食品価格の高騰といったアジアの直面する現実的問題を解決し、輸送・通信インフラ面の各国間の格差を縮小し、インフレ拡大の問題を重視することも必要だ。

 世界経済の重心が現在東へ移りつつあることは、歴史的にみて重大な出来事だ。アジアは世界経済における地位を次第に高めており、世界の成長回復のリーダーと見なされている。格差のないアジアの建設は、世界経済構造の調整期における重大な発展のチャンスであり、これによってアジア成長の果実はアジアのみならず世界が分かち合えるようになるのだ。(編集NA)

 「人民網日本語版」2011年4月15日

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