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米誌:「米国の許可を必要としない世界が構築されつつある」

 「米国の許可を必要としない世界」

 (文:デヴィッド・ロスコフ、米誌『フォーリン・ポリシー』電子版4月14日)

 NATOがリビア戦略を議論している中、BRICS首脳は中国の三亜市に集結し、もう1つのグループの日増しに高まる力を見せつけた。このグループのアピール点の1つは、西側にも米国にも支配されていないということだ。世界で最も強大で最も長く続いている軍事同盟と新興大国の緩やかな提携??後者を結びつける共通点はその溝よりも多い----を同列に論じることに問題があるのは明らかだ。だが、両者を並べることで、20世紀の組織と思想が21世紀のそれに取って代わられつつあることの一端を示すことができる。

 リビアでは、かつて冷戦に「勝った」強大な同盟、NATOが無関係な国への任意の、グレードの低い介入をめぐり論争を繰り広げ、分裂をきたしている。三亜市ではブラジル、ロシア、インド、そして議長国がその小さなクラブへの南アフリカの参加を歓迎している。たとえその他の成果がなかったとしても、彼らは協力に真剣に取り組み、関係の深化を図るだろう。だが彼らは確かに進展を遂げ、広範なアジェンダを打ち出した。これには米ドルの支配する世界通貨システムに取って代わるシステムを推し進めることの、よりはっきりした示唆が含まれる。

 もちろんBRICSサミットはリビアでの愚行についても共同歩調を取っている。これに先立ちBRICs4カ国は国連安保理で、リビア上空の飛行禁止区域設定について揃って棄権票を投じ、かつ数日内に反対を明言したからだ。欧州で最も力を持つドイツも棄権票を投じた。これも同決議への反対が有意義であったこと、国際組織での今後の採決において、われわれはBRICSが強大な新同盟の中核となり、従来の西側と先進国に取って代わる場面を目撃するかも知れないことを示している。

 NATOは転換点に立っている。オバマ米大統領らが新たな、強大な、米国の指導する多国間主義の例証にしようとしたリビアの「今」は、NATOの弱点の例証へと急速に変わりつつある。米国はリーダーとして尊重されることを望んでいるが、国内問題や戦略の明確性の欠如に明らかに足を引っ張られている。フランスと英国にはこの空白を埋める意思があるようだが、他の国々が従わない。欧州の事実上のリーダーであるドイツは重責を担わされることへの不安を強めているようだ。NATOは米国の力に頼りすぎており、全体的なミッションについて十分な明確性に欠く。

 一方BRICSは政治的団結にはまだ程遠く、重要な問題で溝があるうえ、正式で行動志向の同盟への強い抱負も欠くが、強大化への有利な条件を確かに備えている。例えば彼らをBRICSと呼びたくないのであれば、単に「大多数」と呼んでもいい。この5カ国の人口の総和は世界の総人口の半分を占めるからだ。もしその観点に賛同する、非NATO諸国も加えれば、世界人口の圧倒的多数を占めることになる。NATOは資金やパワーの面で優勢かも知れないが、BRICSは世界の人口と資源の大部分を代表しているのみならず、成長の最も速い部分でもあるのだ。(編集NA)

 「人民網日本語版」2011年4月18日

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