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無人機による殺戮は受け入れられるのか?

 米国がリビアに無人機「プレデター」を投入したことで、道義的、法的問題をめぐる激しい議論が起きている。

 ワシントンのシンクタンクが先日開いたシンポジウムで、米空軍無人機「プレデター」「リーパー」計画の責任者・ブレイク少佐は無人機1機の任務につき地上要員が約180人いることを明かした。出席者の間からは「戦場から遠く離れたネバダ州などから無人機を操縦するのでは、操縦者は徐々に人間性を失い、殺戮に対して感覚が麻痺するのではないのか?」との激しい議論が湧き起こった。

 英国防省は研究報告「無人機システムに対する英国の立場」で、無人機など殺人機械の大量使用により、政府が「受け入れ可能な機械の行為」を迅速に定める必要性が生じていると指摘した。クリス・コールという英国人は自身のウェブサイトで無人機の濫用に強く抗議するとともに、社会全体の先頭に立ってこの問題を議論するよう議会の専門委員会に求めた。

 実は米国はイラク、アフガニスタン、パキスタン、イエメンなどですでに無人機を頻繁に使用してきた。米陸軍無人航空機システム計画担当室の管轄する無人機の戦闘飛行時間は昨年4月14日時点ですでに100万時間の大台を超えている。米国は陸軍以外の軍やCIAも無人機を非常に重宝している。米国国際無人機システム協会の開催する年次展示会は近年規模を拡大し続けている。米国では多くの軍需企業が無人機の開発に大きな力を注いでいる。開発の重点は死傷者ゼロ、低予算、さらなる敏捷性、より鋭いコントロールシステム、標準化生産、グローバルネットワーク化、多機能の持続使用などだ。

 米国の無人機はアフガニスタンやパキスタンでの軍事行動で無辜の市民を何度も傷つけて激しい抗議を呼び、道義上、強い疑問を投げかけられている。無人機の使用は操縦者から人間性を奪い、人道上の新たな災禍をもたらさないのか?無人機システムの誤りによって不法に市民を殺戮した場合、操縦者は「戦争罪」を犯したとして告発されるのか?事故と犯罪との境界線はどこにあるのか?無人機が軍事色を増す中、こうした人命を奪いうる機械の使用は誰が決定すべきなのか?進化し続ける無人機技術によって一部の国の政策決定者は遠隔殺人を楽しむようになり、すぐに武力に訴えるようにならないのか?

 無人機の使用はジェームズ・キャメロン監督の映画『ターミネーター』を連想させる。この映画に登場した怪物は人間に似たロボットだったが、現実の無人機の背後にいるのは人間だ。操縦者は道義的、法的質疑から逃れられない。(編集NA)

 「人民網日本語版」2011年4月29日

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