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G8サミット:「新世界」に対応困難な「新思考」

 5月末のフランス・ドービルは本来陽光に包まれる季節だが、主要国首脳会議(G8サミット)は2日続きの強風、冷え込み、曇天の中行われた。会議で採択された多くの声明は「世界のリーダー」としての地位を引き続き維持しようとする意思を際立たせるものだった。

 G8は1970年代に発足し、現在は米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、日本、ロシアの8カ国で構成されている。21世紀に入ると世界の政治・経済構造に深いレベルの変革が生じ、新興市場と新興経済体が台頭。G8は世界構造の変化を前に、戦略的調整を検討せざるを得なくなった。今回議長国フランスは「新世界、新思考」のスローガンを打ち出し、いくつかの調整を通じて、国際社会におけるG8の地位保全を図ろうとした。

 フランスのまとめた議長国文書は、G20発足後に生じた世界の管理モデルの変化がG8の役割にも影響を及ぼしたことを認めた上で、「新しいタイプのG8」構築を主張。先進国の共通利益、国際平和・安全を一層重視し、アフリカ諸国とのパートナーシップを強化するとともに、混乱を招きうる国際問題を重視し、転換過程にある西アジア、北アフリカ地域に援助を提供する方針を打ち出している。

 G8サミットで発表された文書からは、いわゆる「新しいタイプ」の柱が、政治・経済手段を通じて西側の価値観の拡張と普及をより重視し、アフリカとの政治・経済関係を強化し、混乱の中にある国への経済援助を強化し、その「民主と平和への移行」を支持すること等にあることがわかる。

 今回のサミットでG8はエジプトやチュニジアなど西アジア・北アフリカ諸国と「ドービル・パートナーシップ」を構築。「自由と民主という共通価値観を守るべく尽力」し、チュニジアとエジプトの復興を経済面から支援するとした。

 フランス紙「フィガロ」は同日の論説で「チュニジアとエジプトは実験の場として必ず成功させなければならない。同地域での西側の戦略的利益が影響を被らないための重要な行動だ」と指摘した。

 アナリストは、G8の「新思考」の核心は政治・経済手段によって自らの戦略的・経済的利益を最大限守ることにあると指摘する。フランスの評論家・ルスラン氏は「G8はすでに多くの議題においてG20に取って代わられている。G8には自らの存在理由・方式があるはずだ。民主を支持し、安全と繁栄を守り、テロを取り締まる上で成果を上げることが『新思考』の最良の注釈かもしれない」と指摘する。

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G8サミットで挨拶をするサルコジ仏大統領
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