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ビンラディンは死に、TTPは生きる?

新たな国際テロは欧米諸国に拡大の恐れ

 ピンラディンがパキスタン国内で米軍に射殺されて以来、国際テロ勢力は大規模な報復活動に乗り出している。真っ先にその標的となり、甚大な被害を被っているのがパキスタンだ。ここ1カ月、「パキスタン・タリバン運動」(TTP)は同国の軍・政府目標を狂ったように襲撃し、警備の厳しい海軍基地すら被害を受けている。その手法は多様で、当面のテロ攻撃の趨勢を明示するものだ。(文:傅小強・中国現代国際関係研究院反テロ研究センター主任。「人民日報海外版」コラム「望海楼」掲載)

 このテロのうねりの中で、パキスタンは甚大な被害を被っている。ビンラディンの死によるテロの地震はまずパキスタンが震源地となった。これは1つには「アルカイダ」ネットワークがパキスタン・アフガン地域に深く根を下ろし、パキスタン国内のテロ・過激派勢力と結託して「アルカイダおよびその同盟運動」を形成していることがある。これにはTTPやラシュカレトイバ(LeT)等の過激派武装集団が含まれる。もう1つには地理的要因がある。欧米に対する効果的な報復を短期間で組織することは不可能なため、テロ勢力はパキスタンを憂さ晴らしの標的とした。ここ1カ月でパキスタンは10数件のテロ攻撃に見舞われた。死傷者が最も多かったのは5月13日に北西部の治安部隊訓練施設で起きた自爆テロで、80人余りが死亡し、100人以上が負傷した。最も代表的かつ衝撃が大きかったのは5月22日に起きたカラチの海軍基地に対する襲撃で、対潜哨戒機2機が爆破され、兵士10数人が死亡して、パキスタン全土をパニックに陥れた。

 TTPがこの報復活動の最前面に躍り出て、テロ活動の急先鋒となっているのは奇妙な話だ。理屈から言えばTTPはアルカイダの直接の下部組織ではなく、アルカイダと同盟を結んだ部落武装・テロ集団であり、ビンラディンの死にこれほど激しく反応するはずがない。だがTTPはビンラディンの死後に報復を最初に宣言したテロ組織であり、アラビア半島や北アフリカのアルカイダ組織よりも積極的だ。

 その原因を突き詰めると、TTP組織の特殊性および米国の撒いた禍根と無関係ではない。まず、TTPは07年以降次第に勢力を増したテロ組織で、部落武装集団とテロ集団を結集したものだ。アルカイダ組織の薫陶を数年間受けて、イデオロギー的にもビンラディンの主張する世界聖戦に次第に近づいていった。次に米国の対部落無人機攻撃による反米感情の高まりが、TTPの際限なき拡大に肥沃な土壌を与えた。パキスタンがTTPを制御できなくなったのは、パキスタン政府・軍が部落地区を討伐できなかったからではなく、米国の一方的な軍事行動が招いた結果だ。TTPの危険性は昨年米国で起きたタイムズスクエア爆破未遂事件で、すでに明らかになっていた。

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