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米国の挑発で印パ両国に核戦争勃発のおそれも

 米ブルームバーグは、インドとパキスタンの衝突で核兵器が使用された場合、米国が責任を逃れられないのは明らかだと報じた。

 少し前に「エコノミスト」誌はキッシンジャー元米国務長官の見解を引用して、南アジア地域を安定化できない場合、第一次世界大戦前の「火薬庫」バルカン半島のようになり、一旦戦争が勃発すれば世界的衝突を含む深刻な結果を招くだろうと指摘した。

 米特殊部隊がパキスタンでビンラディンを射殺すると、直ちにインド軍はパキスタン領内に入り対テロ任務を遂行する能力があると発表した。パキスタン側もインドの侵略に抵抗する軍事的準備はすでに整っていると応酬した。ビンラディンの死を受け、両国関係は一触即発の状態に陥った。インドとパキスタンという昔からの仇同士の動きをただの戯れと見てはならない。両国は共に核保有国だ。核兵器を本当に使用した場合、ひどい目に遭うのは両国だけではないし、米国も当事者であることを免れ得ない。

 米国はパキスタンによる過激派との泥沼の戦いに資金援助する一方で、インドへの政治・経済・軍事の三本立て支援をいささかも弱めていない。自分の宿敵と米国の関係がこれほど親密であることを目の当たりにして、負担ばかり背負わされているパキスタンが米国とインドへの不信感を募らせるのは自然なことだ。

 現オバマ政権は、その安定が南アジア全体に関係するカシミール地方の重要性を認識している。オバマ大統領は「インド、パキスタンと誠実に協力し、カシミール問題の解決に真面目に取り組む」方針を示し、「次期政権の重要な課題」とも明言している。このためオバマ大統領は南アジアに繰り返し特使を派遣。インド国民に向けて「皆さんは台頭への扉を前にしている。それでもこの機会を逃したいのか?」と情熱を込めて語りかけもした。

 一方パキスタンからは「インドが何をしているか、そして今われわれが何をしているか見てみろ。それでもわれわれにとって最大の脅威はアフガニスタンなのか?」と不満の声も上がっている。ウィキリークスはカシミール問題において米国が早くからインドと妥協していたことを暴露した。インド側はカシミール問題の完全な解決の前に、パキスタンを弱体化させることを米国に要求していた。

 現在の南アジアは第一次大戦前の「火薬庫」バルカン半島に酷似している。インドとパキスタンが敵視し合い、超大国米国がどこにでも存在することで、地域情勢の迅速な平和・安定化は不可能になっている。米国が再び火に油を注ぎ、両国が本当に核戦争を始めた場合、米国はその責任を負うことができるのか?(編集NA)

 「人民網日本語版」2011年6月8日

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