南スーダン、「立国」は「独立」より難し (2)
▽まっさらな紙にこそ、最も美しい絵画が描ける
中国駐ジュバ(南スーダン共和国首都)総領事・李志国氏はこのほどインタビューを受け、南スーダンが直面する試練と問題、チャンスについて以下のように語った。
南北スーダンでは2005年、「包括和平合意」が成立し、南部が自治をスタートした。その後、南部の国家機関が徐々に設立された。暫定憲法が発表され、議会、政府、司法機関及び軍隊、警察系統が打ち立てられた。今年1月には国民投票が行われ、南部政府は建国に向けた準備を加速し、治安維持、インフラ建設、医療衛生、教育、電力、飲料水など民生プロジェクトの建設を加速した。南方政府は多くの事を行ったと言えるだろう。
ジュバはここ数ヶ月、毎日のように新たな変化を遂げており、政府の行政管理効率が高まり続けていることを感じられる。特に独立記念日が迫ったこの2カ月、衛生と環境を改善するため、南部の人々は積極的に行動してきた。これには南部の人々の独立を喜ぶ気持ちと、発展に向けた切実な望みが現れていると言える。また、ここからも、南スーダンの与党であるスーダン人民解放運動(SPLM)と各レベルの政府の指導能力を見ることができる。
南スーダンは豊富な自然資源を有し、人々は勤勉で、楽観的だ。エネルギー、鉱山、農業、牧畜業なども発展の将来性を持っている。南スーダンの経済社会発展に向けた任務は重大で、長い道のりが予想される。やっとのことで実現した平和と安定を強化しなければならず、また、国際社会からの援助も必要だ。
今年2月、ジュバを訪問した中国外交部のテキ雋副部長が言ったとおり、「スーダンは今、一枚のまっさらな紙のような状態だ。だからこそ、最も美しい絵を描くことができる」のだ。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年7月12日