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ハリウッドとホワイトハウスのつながり

 ハリウッドは太平洋に面した米西海岸に、ホワイトハウスは大西洋に臨む米東海岸に位置する。両者は遠く離れているように見えるが、実は近い。

 2012年の大統領選はホワイトハウスにとって重大な試練だ。ハリウッドは以心伝心で、映画『ビンラディン殺害』(仮名)制作の準備を急いでいる。ビンラディン殺害は実に人目を引く題材だ。『ハート・ロッカー』で昨年アカデミー賞・最優秀作品賞を受賞した女性監督キャスリン・ビグローと脚本家のマーク・ボールが再び手を組む。まだ準備中だが、公開時期はすでに決まっている。2012年の米大統領選の1カ月前だ。この1点だけをもってしても、ハリウッドが決してエンターテイメント専門の「ドリーム・ファクトリー」でないことは明らかだ。

 映画『ビンラディン殺害』は「大統領の冷静で果敢な資質を映し出す」ものになるという。オバマ大統領再選に向けてムードを盛り立てる「宣伝突撃行動」と指摘する声が、すでに少なからず上がっているのも無理はない。米国防総省がハリウッドにビンラディン殺害の詳細を伝えており、制作者は「米国史上最高機密の任務にアクセスする最高権限を与えられた」との情報もある。

 この件に米国はたちまち騒然とした。米下院国土安全保障委員会のピーター・キング委員長(共和党)は今月、機密情報漏洩の有無に関する調査を国防総省と中央情報局(CIA)に要求。機密情報漏洩への懸念を表明し、沈黙を守るべき国防総省の栄誉を損なうものだと指摘した。これに対し、ホワイトハウスのカーニー報道官は「ばかげている」と指摘。「オバマ政権と映画制作者とのコミュニケーションは、ホワイトハウスの定例記者会見室で記者に公表した情報と同じだ。ハリウッドと政府の接触は映画の真実性を確保するためのものに過ぎない」と述べた。また、キング委員長の発言を念頭に「テロの脅威が続く中、国土安全保障委員会は映画ではなく、もっと重要な問題について議論してほしい」と述べた。国防総省報道官はビグロー監督、ボール氏と話し合いを持ったことを認めたうえで、「重要な情報の提供」については「国防総省はビンラディン作戦関連の写真を1枚つくっただけだ」と説明した。ビグロー監督とボール氏もこの「接触」について急いで釈明。「作品は何年も前から準備していた。クリントン、ブッシュ、オバマの3人の大統領に関わるもので、オバマ政権のみを描くものではない。党派の色彩は帯びない作品だ」との声明を出した。ホワイトハウス、国防総省、ハリウッドが慌てて釈明したことに、キング委員長は「ホワイトハウスの急所を突いた」と得意げだ。

 実際のところ、ホワイトハウスとハリウッドのつながりは別にニュースではない。米メディアは、国防総省内に「よりリアルな」ハリウッド作品の制作を「支援する」専門の部署があることをスクープしている。こうした「支援」の背後で、ホワイトハウスの注目する政治議題が強く考慮されることに疑いはない。米メディアがビンラディン殺害の詳細を興味本位で追い、ホワイトハウスの公表する詳細の矛盾が度々指摘されていた時、マレン米統合参謀本部議長は「この件についての議論はもうやめる時がきた」と述べた。ビンラディン殺害の詳細の公表によって、米軍の精確な攻撃能力は機能不全に陥りかけた。戦争はまだ終結しておらず、米軍にとってこれは耐えがたいことだった。(編集NA)

 「人民網日本語版」2011年8月23日

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