元国家指導者の相次ぐ回想録出版 (2)
中国政治の政策決定過程が透明に その後、李鵬、李瑞環、李嵐清の各氏も個人的な日記、回想録、その他著作を次々に著した。
『李鵬三峡日記』は首相を務めた李鵬氏の1981年から2003年6月までの日記で、三峡プロジェクトを全面的に描いた最も権威ある著作だ。李鵬氏は300万元にも上る原稿料を寄付した。
李嵐清氏は『李嵐清教育に関する訪談録』(中国人民教育出版社、2003年12月)と『李嵐清音楽随筆』(高等教育出版社、2004年9月)を著した。李氏本人はプロの音楽家ではないが、クラシックの名曲への数十年来の愛好と理解、音楽が人生に与えてくれる啓示を洗練された文章で表現。「音楽には直接心を打つ力があり、生活に一層の情趣を添え、思考をより創造的にし、仕事をより効率的にし、指導をより芸術的にし、人生をより豊かにしてくれる」と指摘した。
2003年には銭其シン氏も『外交十記』(世界知識出版社)を著した。同書は日本語版、英語版なども刊行された。銭氏はその原稿料70万元を外交学院に寄付した。
2009年には『朱鎔基、記者の質問に答える』が刊行された。2011年9月の『朱鎔基談話実録』は朱鎔基氏の副首相、首相在任時の重要談話、文章、書簡、指示など348篇を収録している。