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日比首脳会談、南中国海問題に言及

日本メディア:安全保障協力を強化し中国を牽制する狙い

 日本の野田佳彦首相とフィリピンのアキノ大統領は27日午後、東京の首相官邸で会談し、戦略的パートナーシップの強化に向けた共同声明を発表した。

 フィリピンメディアは、アキノ大統領就任後初となる今回の訪日には、南中国海問題で日本の支持を得る意図があると報じた。

 野田首相は「日本とフィリピンは戦略的利益を共有する。フィリピンとの協力を一層強化したい。両国の安全保障を確保するため、両国共通の同盟国である米国との協調を強化する必要がある」と表明。米大統領が初参加する今年11月の東アジアサミット(インドネシア)の成功に向けて緊密な協力を呼びかけた。アキノ大統領もこれに同意し、野田首相の年内訪比を招請した。

 両首脳は南中国海の海上交通の安定が両国にとって重要であることを確認。海上自衛隊とフィリピン海軍の定期的な協議を通じて海上安全保障面の協力を強化する考えで一致した。

 会談後、両首脳は戦略的パートナーシップの強化に向けた共同声明を発表。共同声明は▽日本とフィリピンは自由、民主など基本的価値観を共有する▽海上交通の安全確保が共通の戦略的利益であることを改めて確認した▽両国政府は両国関係を「戦略的パートナーシップ」に格上げすることで合意した▽両国首脳は次官級政策協議を戦略対話に格上げすることで合意した▽今月9日に初会合の行われる日比事務級海上安全保障協議を継続する----としている。また、経済協力、海洋分野、国連安保理改革、環境と気候変動、青少年交流にも触れている。

 日本メディアは「日本とフィリピンが南中国海の安全保障協力を含む共同声明を発表したのには、中国を牽制する意図がある。フィリピンは南沙(英語名:スプラトリー)諸島の主権問題で中国と係争を抱える。日本は沖縄県尖閣諸島(中国名:釣魚島)問題で中国との関係が緊張している」と報じた。日本外務省幹部はこれについて「日本とフィリピンは安全保障問題で利害を共有する。今回の首脳会談は緊密な意思疎通の絶好の機会だ」と指摘した。だがアキノ大統領は8月末から9月初めに訪中した際、経済協力の拡大で中国側と合意し、当初の強硬姿勢を和らげている。

 フィリピン大学アジア研究センターのアイリーン・バビエラ博士は最近、あるフォーラムで「安全はわれわれ各国に影響を与える。世界の政治と経済の影響力を見ると、中国の台頭と米国の衰退にともない、権力バランスがシフトしつつある。これ自体がわれわれに焦慮を抱かせるに十分だ」と発言した。

 あるアナリストは「アキノ大統領は今回、日本側に対フィリピン投資の拡大を呼びかけ、経済・貿易カードを切る一方で、南中国海問題における支持を積極的に求めた。フィリピン側は南中国海問題を国際舞台で頻繁に取り上げることで、主権係争国間の問題から『地域問題』へ引き上げ、『小国』『弱者』として国際世論の同情を勝ち取り、国際問題にすることを望んでいる」と指摘する。(編集NA)

 「人民網日本語版」2011年9月28日

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