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加盟国拡大問題で揺れる上海協力機構

上海協力機構会議の会場

 インドのあるメディアは先日、上海協力機構へのインドの加盟が遅れている原因は中国にあると示唆し、不満を表明した。インドメディアは各種の驚くべき「中国軍の侵入」の噂を絶えず報じており、今回の件も意外ではないが、中国への疑念として新しい形であることは確かだ。上海協力機構は7日にロシア・サンクトペテルブルクで政府首脳理事会を開催した。世界各地で様々な首脳会議が立て続けに開かれる中でも、同会議はやはり強い注目を集めた。海外メディアは、この「将来の国際政治構造を変えうる重要なパワー」が、どう加盟国を拡大するかに注目している。インドが不満を表明すると同時に、パキスタンは正規加盟を目指し、首相を含む錚々たる顔ぶれをロシアに派遣した。トルコも対話パートナー入りを目指し準備に力を入れている。ロシアのプーチン首相は8日、拡大によって上海協力機構の威信は高まるとの考えを表明した。「上海協力機構は現在、多くの国々から注目されている。これは上海協力機構が強力な地域組織として台頭していることの証拠だ」とロシアの学者は指摘する。人民日報傘下の国際情報紙・環球時報が伝えた。

 パキスタンとインドは同じ年に上海協力機構のオブザーバー国になった。パキスタンは今年、正規加盟国入りを目指す考えを改めて表明している。パキスタン・ドーン紙は7日付1面で、同国が上海協力機構への正規加盟を目指すことを報道。別のパキスタン紙によると、ギラニ首相は上海協力機構会議のため訪ロする際、正規加盟を申請する考えを明かした。同紙は、上海協力機構の正規加盟国になれば中国、中央アジア、南アジア各国と包括的な関係を築くことができるとしている。

 「ラジオ・フリー・ヨーロッパ」は「インドだけでなくトルコも上海協力機構への加盟を望んでいる。当初米国に軽視された上海協力機構の影響力と吸引力の高まりは今や明らかだ。中国とロシアの目標は異なるため、上海協力機構をNATOの対抗組織と見なすことはできないが、その巨大な潜在力は誰の目にも明らかだ。アフガニスタンからイラン、パキスタンからインドまで各周辺国は様々な思惑でこの組織への加盟と助力を求め、しかも拡大の遅れに不満を抱き続けている。実は中ロは上海協力機構が厄介な事の集中する場所になることを望まないという一点では認識を共有し、拡大に対して慎重な姿勢で一致している。これらの申請国は各々厄介な問題を抱えており、ひとたび拡大すれば多くの問題が持ち込まれるからだ」と報じた。

 近年の上海協力機構サミットでは加盟国拡大問題が常に関心の的となってきた。2010年のタシケントサミットでは「上海協力機構新加盟国受け入れ規約」を採択。今年のアスタナサミットでは同規約に基づき「上海協力機構加盟申請義務に関する覚書見本」を策定し、将来的な加盟国拡大に向けた法的基盤をさらに整えた。

 だが拡大問題をめぐる各加盟国間の論争は止まない。今年開催された国際学術シンポジウムで、ロシア国際関係学院東アジア・上海協力機構研究センターのルーチン所長は「加盟国拡大問題はこれ以上先延ばしできない段階にまで来ている。加盟国拡大に障害を設けるのは組織の『開放性』の原則に反する」として、インドの加盟を支持した。また「インドが加盟すれば人口と地域の面で国連に次ぐ国際組織となり、国際的影響力とアフガン問題解決の能力が大幅に高まる。インドは歴史的に中央アジアと緊密な関係にあり、インドの加盟によって当地域は中国以外のもう1つの成功した発展モデルを得ることになる」と指摘。「加盟国拡大によって組織改革が促され、抜本的な変化がもたらされる」とも強調した。

 一方でカザフスタンの専門家は「上海協力機構は堅実な発展を堅持すべきだ。拡大を急いではならない。憲章に定める『開放性』とは、加盟国の数の単純な拡大のみを指すものではない」と指摘した。(編集NA)

 「人民網日本語版」2011年11月10日

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