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葉小文氏:「新たな冷戦」について

 年末を前に呉建民氏は世界の大勢を縦覧し、「新たな冷戦は勃発するのか?」という厳しい問題を提起した。これは確かに探究に値する。冷戦はどこから来たのか?冷戦はなぜ終結したのか?「新たな冷戦」を望んでいるのは誰か?中国はどう対処すべきか?(文:葉小文・中国戦略文化促進会高級顧問。「人民日報海外版」コラム「望海楼」掲載)

 冷戦はどこから来たのか?これはルネサンス後の世界体制の構築、脱構築、再構築に由来する。ルネサンスによって初期近代化プロセスが促され、資本主義の生産方式を原動力、世界市場を土台、欧米世界を骨格とする世界体制が構築された。だがこの体制によって伝統的な帝国主義植民地体制の政治構造は延命し、各地に植民地、半植民地が出現し、世界は激動した。2度の世界大戦、欧州の危機と革命、アジア、アフリカ、中南米の民族解放運動は、いずれもこの体制の脱構築を反映している。この体制外に、ソ連を頭とする社会主義陣営も台頭し、二大陣営による冷戦が始まった。

 冷戦はなぜ終結したのか?ソ連が崩壊したためだ。

 「新たな冷戦」を望んでいるのは誰か?西側には冷戦思考を捨てるよう訴える有識者も少なからずいるが、「新たな冷戦」を熱望する政治家もいる。サッチャー夫人はかつて「冷戦は終結した。だが共産主義はまだ終っておらず、中国にある。従って私たちはアジアにおいて日本とインドを支持する必要がある。中国にアジアの指導権を握らせてはならない」と述べた。米下院外交委員会の元委員長は「過去半世紀は米ソが覇権を争った。今後半世紀は米中が覇権を争う」と述べた。前マサチューセッツ州知事で大統領選の共和党候補指名を争っているロムニー氏は「中国がわれわれを轢いていくのを、ただ座視するわけにはいかない」と発言した。

 再び上がった「冷戦」の声を前に、中国は自らの立場を表明すべきだ。中国が平和的発展を堅持するのは、基本的国情と文化伝統、根本的・長期的国益に基づくものだ。もちろん中国は引き続き社会主義の大旗を高く掲げなければならない。社会主義があってのみ中国を救い、発展させられるからだ。だが中国の社会主義は、冷戦時代のような西側世界の不倶戴天の敵ではなく、経済発展の趨勢に順応し、世界市場システムに融け込み、グローバル化の中で自らの近代化を進める社会主義だ。米国も、この発展途上の大国に対しては、協力すれば共に利するし、闘えば共に傷つく。したがって両国間にトラブルは少なくないとはいえ、腰を下ろして冷静に考えてみれば、両国は多くの利益、責任、戦略判断を共有している。相互尊重と互恵・ウィンウィンの協力パートナーシップの発展のみが正しい戦略的決定だ。冷静に考えて見さえすれば、「新たな冷戦」は起こせない。

 中国はチャンスを逃さず、発展に専念する。他国の干渉を受けず、道義と利益によって周辺との軋轢を緩和する。他国を犠牲に自国の利益を図ることはしないが、民族の根本的利益を損なうようなことは断じて受け入れない。他国ともめ事は起こさないが、必要時には実力を用いて平和的発展の環境を守る。封じ込めを恐れず、東西双方への開放を断固として推し進める。孤立に陥らず、イデオロギーの争いや制度の優劣の議論を稀薄化させる。リーダーを務めず、覇権を求めず、世界の多極化の中でうまく実力を隠し、力を蓄えて好機を待つ。中国は冷戦を再び始めず、人類平和と世界調和の大旗を高く掲げている。(編集NA)

 「人民網日本語版」2011年12月22日

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