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解放軍の襲撃を防ぐ 米国は太平洋の半分を「譲る」?

資料写真:グラムの米軍基地

 在日米軍がグアムなど第2列島線に移転するのは解放軍の襲撃に対する懸念が要因だが、グアムもすでに安全ではない、と一部米国人の目には映っている。共同通信によれば、ペンタゴン(米国防総省)はグアムに移転させる8000人の在沖縄海兵隊を改めて太平洋中部に位置するハワイか、太平洋に数多くある基地に分散配置することを考えている。「グアムは中国に近く、突発的な状況の下では壊滅的な打撃を被る可能性がある」というのが理由だ。

 世界最強の米軍は「中国脅威」の下で真に太平洋の半分を譲り渡すのだろうか。国防大学の梁芳教授は「米軍のこの措置は実際にはアジア太平洋すべての軍隊の再配置であり、調整後、太平洋の3つの列島線がより緊密につながることで、中国を包囲する能力がさらに強化されることを期待している」と指摘する。

 近年、中国の軍事の近代化が進むに伴い、解放軍はアジア太平洋の米軍、とくに第1列島線上にある米軍基地の脅威となっている、という発言が飛び交うようになった。米国の軍事研究機関であるランド・コーポレーションの報告によれば、米軍がたとえば2020年に台湾海峡に関与して衝突した場合、沖縄の嘉手納空軍基地がまず中国の長距離ミサイルの目標となる。また、約34個のクラスター爆弾を備えたミサイルは同基地の主要施設をカバーし、基地にある少なくとも75%の飛行機が破壊できるとしている。中国が発射するミサイル襲撃を防備するため、米空軍は嘉手納基地内にシェルターを百カ所近く増設しているが、これでも安心するには不十分なようだ。米軍の規則に基づけば、将来、アジア太平洋米軍の主力は解放軍の攻撃を受けやすい第1列島線からグアムを核とする第2列島線へと移転する。中国の長距離攻撃を阻止するため、ペンタゴンは昨年、従来の海兵隊司令部のみを移転させるとの計画を変更し、海兵隊の一部も移転させることを決定した。

 グアムは中国から3000キロ余り、東のハワイからは5300キロ、北の日本からは2500キロ。現在、グアムはアンダーセン空軍基地を主体とし、B-2戦略爆撃機やF-22ステルス戦闘機など米国の先進戦闘機が交替で配備されている。近年、米軍はグアムのインフラを強化、航空母艦や原子力潜水艦、大規模な地上部隊を収容できる太平洋の要塞となっている。だが、ペンタゴンはその安全性に一貫して懐疑的だ。グアムは解放軍の中距離ミサイルの射程内にあり、中国の新型爆撃機が発射する巡航ミサイルも脅威だと考えている。

 梁教授によれば、米国の新軍事戦略は注意力をアジア太平洋に集中させており、そのうち海軍力は60%をアジア太平洋に配置するだろうが、それは第1線を直接支えるものではない。米国は日本やフィリピンなど第1列島線の盟友を引き込むことで、同盟軍を主体に中国を包囲する第1の防衛線を構築するだろう。グアムなど第2列島線上の海軍力は戦略爆撃機、ステルス戦闘機、原子力潜水艦、空母を主体に、長距離攻撃能力を強化するだろう。ハワイなど第3列島線にある基地は完備した施設を備えているため、戦略的後方の役割を担い、一旦部隊を必要とすれば、ここから前線に増援部隊を迅速に派遣することができる。梁教授は「調整によって、米軍の太平洋で中国を包囲する3つの防衛線が弱まることはないが、むしろ制御範囲が広がることから、中国の脅威に対してはわれわれもさらに警戒すべきだ」と強調する。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年2月6日

資料写真:グラムの米軍基地
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