なお居座り続けようとする在日米軍 (3)
■野田首相は問題を処理できるか
普天間基地問題が長引いている理由についてアナリストは、外交面では日米同盟重視、内政面では民生重視という、民主党の政治姿勢、政治理念の2つの核心を挙げる。普天間はまさに、この2つの問題とリンクしているのだ。
米側は移設後、日本で使用できる基地を失うことを懸念している。日本側は移設できなかった場合の民意の反発を懸念している。普天間問題について、沖縄側は県内移設を拒否する立場を変えていないし、沖縄島南部の6つの基地が元の計画通り返還されるのかという問題もある。また、日本政府にとっては沖縄に移設受け入れを迫る説得材料の1つが、普天間の早期移設によって沖縄の負担が全体的に軽減されるというものだったが、グアム移転と普天間移設が切り離されたことで、この説得材料も失われてしまった。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年2月10日