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「船中八策」と日本の新たな政治体制改革 (3)

「週刊!深読み『ニッポン』」第9回

 一方、橋下氏の大阪維新の会の周りにはすでに大村秀章愛知県知事、河村たかし名古屋市長、中田宏前横浜市長、北川正恭元三重県知事、みんなの党の渡辺喜美代表など飛ぶ鳥も落とす勢いの政治家達が結集している。さらにはかねてから右翼保守で我が道を行き、奇異な発言で有名な石原慎太郎東京都知事も大阪維新の会の主張に最近賛同を表明し、維新版・船中八策の創始者は自分だと公言し、身構えを解いて、橋下氏に自ら好意を示している。

 「失われた10年」を経てもなお日本経済は低迷の中でさまよい、少子高齢化や年金問題は適切な解決策を見いだせず、甚大な災害は毎年続き、国民の一部は民主党政権への信頼も失っている。こうした背景の下、大阪維新の会が古い器に新しい内容を盛り込み、船中八策という切り札を改めて掲げたことは、時代の要請に沿っていると言わざるを得ない。

 だがわれわれは、船中八策と大阪維新の会の周りの政治勢力やメディアの一部が、経済の仕組みの改善と旧来の官僚体制の改革による経済的苦境からの脱却という国民の願いに沿う一方で、対外的に右翼保守、自国の困難の隣国への押しつけ、硬直化といった一面を示していることにも注意しなければならない。先日の河村たかし名古屋市長の南京大虐殺否定発言を例に挙げると、大阪維新の会とその周囲の「エリート」政治家の中に、表に立って反対を表明する者はなんと1人もいなかった。橋下氏もそのストレートな発言スタイルを改め、河村氏を曖昧な言葉で少し批判しただけだ。石原慎太郎氏と日本創新党の山田宏党首にいたっては強い支持を公然と表明している。

 歴史を鑑とするには、過去の歴史の教訓を総括し続けなければならない。明治維新時の船中八策から現代の維新版・船中八策までに日本社会は繰り返し起伏と変化を経験してきた。日本の新たな政治体制改革が日本社会に活力をもたらすと同時に、日本が歴史の教訓を汲み取り、政治面で戦後の暗い影から真に抜け出し、周辺国との平和共存を実現するためのものとなることを期待する。(文:趙剛・中国社会科学院日本研究所日本問題専門家)(編集NA)

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 「人民網日本語版」2012年3月9日

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