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温家宝総理は22日、ドイツのメルケル首相と共にハノーバー工業博覧会の開幕式に出席する温家宝総理とメルケル首相 |
温家宝総理は22日、ドイツのメルケル首相と共にハノーバー工業博覧会の開幕式に出席し、「改革開放を堅持し、イノベーションと発展を推進」と題して講演を行った。
温総理は「新中国成立以来、特に改革開放以来、中国の工業化は世界が注目する成果を上げた。中国は市場指向の改革、対外開放の拡大、技術革新への依拠、工業化・都市化・農業現代化の協調的推進を堅持している。だが『メイド・イン・チャイナ』は全体的にまだ国際産業チェーンのミドル・ローエンドに置かれ、世界の先進水準とは大きな開きがある。われわれはイノベーション型国家の建設を推進し続け、経済成長パターンの転換と経済構造調整を加速し、科学技術性が高く、経済効率が良く、資源消費が少なく、環境汚染が少なく、人的資源の強みが十分に発揮される新しいタイプの工業化の道を歩む」と表明した。
また「世界金融危機は世界の工業発展に多大な打撃を与える一方で、新たなチャンスももたらした。世界金融危機に打ち勝つことは、世界の工業界にとって重大な使命だ」と指摘。以下の提言をした。
(1)実体経済の発展に力を入れる。より多くのヒト・カネ・モノを実体経済へと誘導し、雇用拡大と実体経済の発展により資する環境を築く。これは世界経済の安定的発展を実現するうえで基礎となる。
(2)技術革新の推進に力を入れる。世界の技術発展の新たな趨勢と経済・社会発展の新たな要請をしっかりと把握し、世界経済の革新的発展を促す。これは世界経済の回復を推進するうえで強大な原動力となる。
(3)開放協力の推進に力を入れる。さまざまな形式の保護主義に断固反対し、世界経済ガバナンスの整備を加速し、より公正で合理的な方向へと発展させる。各種のグローバルな問題に連携して対応し、人類の素晴らしいふるさとを共同で建設する。
温首相は最後に「中国の工業化は今後相当長期間、急速な発展を続けるもので、多大な発展の潜在力とビジネスチャンスを秘めている。対外開放の堅持という中国の基本国策に変更はない。各国の企業が中国の改革開放のプロセスに積極的に参与し、中国の繁栄と進歩のチャンスと成果を共に享受することを心から歓迎する」と述べた。
温総理はアイスランド公式訪問を終えた後、現地時間22日午後に特別機でハノーバーに到着した。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年4月23日
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講演を行う温家宝総理 |