李克強副総理が今年初の外遊 全方位外交の要となる活動
李克強副総理は4月26日から5月4日の日程でロシア、ハンガリー、ベルギーを公式訪問し、EU本部も訪れる。
今回の外遊について中国外交部は「現在国際情勢には深く複雑な変化が生じており、グローバル化がたゆまず進行し、国家間の「相互依存」が日増しに強まっている。李克強副総理の今回の外遊は、こうした国際情勢の中、現実に立脚し、未来志向で、ロシアや欧州との協力を強化する重要な訪問だ。今回の外遊によってロシアや欧州との政治的相互信頼は一層強化され、経済、貿易、科学技術、人、文化、地方など各分野の実務協力はさらに新たな段階へと押し上げられる」と説明する。
中国国際問題研究所の賈秀東研究員は「中国とロシアや欧州との経済協力は補完性が強く、巨大な潜在的発展性を備える。3者は共に経済成長パターンの転換、イノベーションの推進、持続可能な発展の実現を重要な戦略目標としている。中国側は今回の訪問を通じて協力の符合点を探り、相互利益とウィンウィンを実現する」と指摘する。
李副総理の今回の外遊はユーラシア大陸をまたぐもので、中国の全方位外交にとって要となる活動だ。中国国際問題研究所欧州研究部の崔洪建主任は「これは中国外交の思考と政策の重要な具体化だ」と指摘する。
中国人民大学国際関係学部の金燦栄副学部長は「こうした外遊日程は、世界の多極化が日増しに明らかになる今日、中国の全方位外交が東洋を重視するだけでなく、西洋にも開かれたものであることを世界に示すものだ」と指摘する。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年4月26日