2012年6月15日    メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:12:52 Jun 15 2012

野田首相に立ちはだかる3つの難題

 文=コラムニスト・陳言

 訪米から帰国した後、「この先に向け、静かに想を練ろうと思う」と完全休養を宣言した野田総理は、ゴールデンウィーク後半に首相官邸に姿を見せることはなかった。だが、決して心を休めることは出来なかったようだ。なぜなら、5月6日、大型連休が明けた日から、原発再稼働問題、消費税増税問題、小沢一郎民主党元代表グループの攻撃の激化といった3つの問題が、政権交代後1年にも満たない野田総理を待っていたからだ。

 9月に行なわれる民主党代表選で野田総理に勝算はあるのか?2013年の衆院選まで民主党政権がもつのか?今の段階では誰も確信できない状態になっている。

 ◇野田総理の脳裏にあるもの

 日本国内の原発で唯一稼働していた北海道電力の「泊原発3号機」が5月5日に発電を停止した。これを受けて日本国内にある54基の原発がすべてストップしたことになる。

 原発からの電力供給がなくなり、日本の総発電容量は一気に30%下がった。国民の中には「日本経済も終わりだ」と悲観する人も少なくない。

 昨年の大地震の後、中国社会科学院日本研究所の張季風研究員は「日本の全発電所の発電能力は電力消費量を十二分に賄える水準を維持しています。また、休眠させている火力発電、水力発電などを再稼働させれば、それほど深刻な電力不足に陥ることはないでしょう」と述べている。

 だが、野田総理にとって、そんな単純なことではないようだ。ここで日本が原発を切り離してしまえば、今後、軍事兵器を含む原子力技術を保有することがかなり困難になってくる。それに、停止した原発を再稼働する際、国内外からの批判の矢面に立たねばならない。

 原発を維持していくことを如何に日本国民に納得させるか?これこそが野田政権の目下の最大課題だと言えよう。

 ◇「政治生命を賭けた」消費税率引き上げ

 野田総理は、現行5%の消費税の税率を2014年4月には8%に、2015年10月にはさらに10%まで引き上げる消費税法案の成立に「政治生命を賭ける」と言い切っている。

 消費税率引き上げに対し、日本国民からの反発はそれほど大きくないと言っていいだろう。だが、無駄な歳出の削減をきちんと出来ているのか?民主党政権にその具体的な対策はあるのか?まず国民に示さなければならないことができていない。

 歳出予算をもう一度組み直せないか?議員数の削減は可能か?野田総理はこうした問題には触れようとせず、増税による安易な歳入拡大を主張するだけである。

 また、消費税率を上げたからといって、果たして歳入が増えるのか?野田総理とて確信はないはずである。

 うまみにあずかって来た者達を斬ろうともせず、増税を国民に納得させるすべはあるのか?これは、野田首相にとって、原発政策の見直しと同じくらい難しい対応を迫られていることは間違いない。

 ◇小沢氏の攻勢

 民主党内では小沢一郎元代表らのグループが主流派であるのは周知の事実だ。小沢グループの政治影響力を排除しなければ、民主党代表としての政治力を揮うことはできない。民主党内における小沢グループの数は最多時で150人、最少時で120人と、常に100人を超えている。その他の派閥に、50人を上回るものはないというのに、だ。

 党内最大勢力を率いる小沢元代表は、無罪判決が下されたことを機に、今まで以上に活発な政治活動に勤しんでいる。野田総理とても無視できる存在ではない。特に、消費税増税問題、原発問題においては、野党の反対よりも、派閥規模上、圧倒的優勢を誇る小沢支持勢力から反対されればひとたまりもない。

 「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年5月17日

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:0

   

最新コメント
  週間アクセスランキング
  評 論      プレスリリース
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古