米軍事委員会:中国製の偽造部品、米軍の脅威に (2)
ロシア紙「独立新聞」はロシア科学アカデミー極東支部の研究員の言葉を引用し、「ペンタゴンは経済危機を背景に、各地で安い部品を捜し求めている。米国人は自国以外の何者をも非難する権利はない」と指摘した。
ニュース専門チャンネル・ユーロニュースは「報告は数々の問題点を列挙しているが、軍用機に使われた偽造電子部品をいかに処理したかについては全く説明がない」と指摘した。もちろん、全てを交換するには莫大な費用がかかるだろう。報告も「これらの部品の流入を阻止するのは非常に困難である」と認めている。
報告は「中国の偽造電子部品は、国家安全だけでなく、米国経済の安全までも脅かす」としている。報告はさらに、米半導体工業会のデータを引用し、「米国の半導体企業は偽造部品のせいで毎年75億ドルの損失をこうむっており、1万1千人分の雇用ポストが失われている」とした。
張教授はこれについて、「米国が今の時期にこのような報告を持ち出したのは、大統領選挙の影響だろう。また、中国製品を抑制するよう政府に働きかけ、米国軍需産業から中国製品を追い出そうという米国議員の思惑がある可能性もある」とする。
この報告は外交に波風を立てるのだろうか?これによって微妙な中米関係が損なわれるのでは?中米間に摩擦が起こった時はいつもこの問題が提起される。
ドイツ「フィナンシャル・タイムズ」はこれについて、「もし中米関係が損なわれた場合、ボーイングのように中国市場を重視する米国企業がどうなるかを考えてみれば、中国を『消し去る』ことが、米国にどのような問題をもたらすかがわかるだろう」と指摘する。(編集SN)
「人民網日本語版」2012年5月25日