 |
5月14日、新体制の広東省党委員会常務委員を率いてネットユーザーとオンライン交流する汪洋書記(中共中央政治局委員) |
4月半ば以降、省レベルの党代表大会が相次いで開催されている。現在までに26省(自治区、直轄市)が党委員会の任期満了に伴う改選を済ませた。この改選によって若くて活力ある、政治経験の豊富な、高学歴の幹部たちが指導層入りした。各地の党代表大会報告や「トップ」の発言からは地方施政の新たな動向が見えてくる。中国新聞網が伝えた。
■行政にネットを活用 「マイクロブログ」が初めて党代表大会報告に盛り込まれる
各地の党代表大会では、ニューメディアの果たす役割が益々顕在化している。各地は「ネット中継」「マイクロブログ」などを通じて会議の動きを迅速に民衆に伝え、党代表大会の「神秘のベール」をはいでいる。また、各地の指導層はインターネットを行政に活用することの重要性を強調し続けている。
たとえば広東省は今年、党代表大会開幕式をネットで生中継。その後数日間、党代表大会の動きも緊密に追って報告した。5月14日、新体制の広東省党委員会常務委員がネットユーザーとのオンライン交流会を実施。汪洋省書記は「ここ数年続けているネットユーザーとのオンライン交流によって、広東省ではインターネットを通じた政治参与・議論が効果的に促された。省の各級党委員会、政府および指導幹部はますますインターネットを通じて民意を把握し、活動を推進し、科学的な政策決定を実現するようになっている。これは強く後押しすべき事だ」と述べた。
上海市政府新聞弁公室の公式マイクロブログ「上海発布」は市の党代表大会開幕式を中継。5日間の会期中、速報や党代表提案など庶民が注目する党代表大会関連の情報を30件発信した。
上海市党代表大会報告に初めてマイクロブログが盛り込まれたことも大変注目される。報告は「報道発表のネットワークや制度、『上海発布』を柱とする政務マイクロブログを整備し、突発的な公共事件の報道や世論誘導をしっかりと行う」としている。
5月22日に行われた新体制の上海市党委員会常務委員の国内外メディアとの会見も「上海発布」で「マイクロブログ中継」された。
■「トップ」が民衆の懸念に正面から応える
[1] [2]
 |
兪正声上海市党委員会書記 |