フィリピンは黄岩島問題の適切な処理を
外交部の劉為民報道官は14日の定例記者会見で黄岩島(スカボロー礁)問題について、中国側と向き合って前進し、外交ルートを通じて適切に処理するようフィリピン側に求めた。
フィリピンのアキノ大統領は先日「フィリピンと中国は互恵・ウィンウィンの関係にあり、協力を強化し続けるべきだ。黄岩島事件について現在双方は外交的手段を通じた平和的な処理に尽力している。フィリピンの領土と海域はフィリピンの法律と国際法によって明確に定められている。フィリピンと中国は国際法に基づき、互いの主権を尊重すべきだ」と表明した。
劉氏はこれについて「アキノ大統領が中国・フィリピン関係を重視する姿勢を表明したことに留意している。中国も同様に両国関係を重視しており、双方が共に努力して、両国関係の健全で安定した発展を促すことを望んでいる」と指摘。「黄岩島事件に関して中国側はすでに繰り返し立場を表明している。現在中国漁船は中国の黄岩島海域で通常の漁業生産活動を行い、中国公務船も引き続き中国漁船、漁民のための管理と業務を行い、状況は全体的に緩和へ向かっている。フィリピンが事態を複雑化、拡大させる行動を再び起こさず、中国側と向き合って前進し、外交ルートを通じて適切に問題を処理することを希望する」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年6月15日