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軍事演習に躍起の米国、その思惑はいかに?

 米国の主導で22カ国が参加する合同軍事演習「環太平洋合同演習(リムパック)」が先月29日から派手に実施される中、米国とフィリピン両軍の「協力海上即応訓練」(CARAT)も今月2日、南部ミンダナオ海で密かに幕を開けた。どんな立派な理由を並び立てようとも、米軍の最近の動きはいささか落ち着きに欠ける。
 
 この2カ月だけでも、米国は5月7日から数週間の日程で、19カ国、計1万2千人が参加する「中東地域では過去10年で最大規模」となる軍事演習を実施。6月21、22の両日にも、朝鮮半島以南の海域と黄海で日米韓3カ国による軍事演習を行い、続く29日には過去最大規模の「リムパック」をハワイ沖で開始。同演習は8月3日まで続く。
 
 軍事演習は、世界で最もお金がかかる「ゲーム」の一つだ。経済の先行きが不透明な米国が巨額の資金をつぎ込み、次から次へと軍事演習を繰り返すのは一体どうしてなのか。米国にとって軍事演習の魅力はどこにあるのか。
 
 中国メディアは、軍事演習に関連するキーワードとして「マッスルショー」を挙げている。これは、軍事演習が持つ「武力をひけらかす」という効果を指摘したものだ。平和を主軸とする今の世界では、大規模な戦争が起こる可能性は低く、あからさまな侵略戦争もありえない。こうした中、軍事演習が軍事力を婉曲(えんきょく)にアピールし、潜在的なライバル国および仮想敵国への威嚇や同盟国の引き込みを図る手段となっている。こうした強い軍事力を後ろ盾としていれば、交渉の場でも事を有利に運べるというわけだ。
 
 軍事演習は確かにお金がかかる。本物の銃や銃弾を用いる演習は想像を絶するほど莫大な資金を必要とする。だが銃声の影でほくそえむ人間がいないわけではない。それは兵器メーカーだ。どの国でも兵器メーカーはかなりの勢力を誇っている。第2次大戦の洗礼を経て、米国はちっぽけな武器輸出国から、世界最大の武器工場へと躍進、軍事兵器業界の顔役たちは今や米国政府も一目置く存在となっている。米国の軍事支出は経済不況の2012年でも6900億ドル(約55兆円)と驚愕の規模だ。さらに米国は長年、景気や経済を刺激する目的で多大な軍費を投入する政策「軍事ケインズ主義」を実践しており、戦争経済は米国の実力を削ぐどころか、むしろ強化につながると考えている。こうした複雑にからみ合う利益が、平和な時代を迎えた今日も軍事演習に重要性を与えているのだ。
 
 軍事演習にはほかにも、新型兵器・装備のテストや買い手探し、部隊の作戦力の訓練および若い兵士のエネルギー発散、社会の不安定要素の払拭(ふっしょく)などさまざまな働きがある。もちろん、大統領選を今年控えたオバマ政権にとって、派手な軍事演習は支持率向上にも有利に働く。
 
 米国が世界最強の軍事力を誇ることは疑いのない事実だ。それにもかかわらず、軍事演習になお躍起になるのはなぜか。その答えを導き出すことは難しくないだろう。(筆者 張紅/編集YT)

 「人民網日本語版」2012年7月6日

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