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「アジア太平洋回帰」戦略の暗い影を取り除く

 米国の「アジア太平洋回帰」戦略の成敗の鍵は東アジア地域に分裂をもたらすのではなく、協力を真に促進できるか否かにある。前者は東アジア諸国が最も見たくない事態だ。

 ASEAN地域フォーラム(ARF)外相会議の一環である第2回東アジアサミット外相会議がカンボジアの首都プノンペンで開かれ、クリントン米国務長官が再び出席する。ニューヨーク・タイムズ紙は、クリントン長官は今回「東アジア地域での貿易と投資の拡大を目指す」とのメッセージを発することで、これまでの「アジア太平洋回帰」戦略の強い軍事的意味合いを薄めると報じた。域内諸国は米国の「アジア太平洋回帰」戦略によって中米両大国のどちらにつくかの選択を迫られ、「極めて居心地の悪い思い」をしている。

 東アジア諸国の「極めて居心地の悪い思い」は米国の「アジア太平洋回帰」戦略の内在的矛盾に対する必然的な反応だ。この内在的矛盾をうまく解決できず、いくつかの姿勢を示してみせるだけなら、東アジア諸国のこうした受け止め方を和らげることはできないだろう。

 近年来、東アジア協力は日の出の勢いで発展し、域内諸国はみな平和、安定、発展を望んでいる。経済低迷にあえぐ米国がこの時期に「アジア太平洋回帰」を打ち出した1つの大きな目的は、東アジアの経済繁栄を分かち合って自国の輸出と雇用を牽引することにある。米国は世界最大の経済大国で、東アジア諸国と経済貿易面で切っても切れない関係にある。米国の賢明な「回帰」は間違いなく地域の経済協力に資するし、東アジア諸国もそれを期待している。だが「アジア太平洋回帰」戦略を推し進めていけるか否かの鍵は、米国が東アジア協力の発展のニーズに照らして投入を強化するかどうかにある。

 米政府が軍事配備先行戦略を選択したことは「アジア太平洋回帰」の実践が物語っている。東アジアにおける地位を補強する「アジア太平洋のリバランス」戦略から冷戦の遺風を残す「統合エアシーバトル」構想まで、あるいはオーストラリアへの増兵から最近の22カ国による環太平洋合同軍事演習「リムパック」まで、その発するメッセージは「アジア太平洋回帰」戦略の真の目的に疑問を抱かせざるを得ないものだ。こうした米国の一連の行動がもたらした直接的な結果が地域の安全保障の緊張激化であり、域内諸国に中米のどちらにつくかの選択を迫ることだ。

 「アジア太平洋回帰」戦略の内在的矛盾について知らないとは言わせない。中国の台頭を抑え込むべく旗を掲げて徒党を組む一方で、アジアの経済繁栄をもっと分かち合い、わずかな投入で利益の最大化を図ろうとする。これを実現できる可能性は低い。米国はすでに問題の重大性を認識し始めたようだ。ワシントンの識者は先日、クリントン長官がARF外相会議出席の機会を利用してASEAN諸国に中米関係安定の重要性を強調すると指摘した。

 行動は言葉に勝る。米国は次の段階として的確で具体的な行動を起こし、東アジア経済協力に参画し、地域協力の深化にプラスの役割を発揮すると同時に、安定した対中関係を発展させる誠意を東アジア諸国にしっかりと見せる必要がある。米国の「アジア太平洋回帰」戦略の成敗の鍵は、東アジア地域に分裂をもたらすのではなく、協力を真に促進できるか否かにある。前者は東アジア諸国が最も見たくない事態だ。

 アジア太平洋における中米の意思疎通の強化、互恵協力、良好な相互作用は両国および域内諸国の共通利益に合致する。中国の台頭は米国の衰退を意味しない。広大な太平洋両岸には中米両大国を受け入れるに十分な空間がある。中国は米国が地域の平和、安定、繁栄に建設的な役割を発揮することを歓迎する。また、米国がアジア太平洋各国の重要な利益や理に適った懸念を尊重し、配慮することを希望する。米国が意識をよく調整し、ゼロサム思考を捨てなければ、その「アジア太平洋回帰」戦略が幅広い賛同を得ることはない。(編集NA)

 「人民網日本語版」2012年7月9日

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