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沖縄、日本の反米最前線 (2)

「週刊!深読み『ニッポン』」第24回
米軍の各種航空機の離着陸の音を体験できる

 沖縄島の南西に位置する面積19.976平方キロメートルの嘉手納空軍基地は、米軍にとって極東最大の戦略空軍基地であり、F-15戦闘機中隊3個、AWACS中隊1個、KC-135空中給油機8機を配備し、軍事要員9000人余りを擁している。基地内は兵営、通信施設、居住区、ゴルフ場、映画館、学校など施設が整っている。並行して2本の滑走路があり、いずれもVFRまたはILSを着陸方式としている。大型旅客機やスペースシャトルの着陸も可能で、ボーイング747を改造したスペースシャトル輸送機もNASAのスペースシャトルも着陸したことがある。

 嘉手納米軍基地の北西に嘉手納町民の建設した「反米基地」があり、今では米軍基地を見学するための必須観光スポットと呼ばれている。この3階建ての小さな建物の展示物や施設は全て米軍関連のものだ。最も目を引くのは米軍の「沖縄島上陸戦」の説明図で、1945年4月1日から6月21までの戦闘、そして6月23日の沖縄占領までの一日一日の動きが一目で分かるように記されている。軍用機の騒音問題も沖縄人にとって目の敵、目の上のたんこぶで、糾弾の対象だ。米軍の各種航空機の離着陸のビデオが流されており、ヘッドフォンをつけて、画面と同時に聞こえてくる本当の離着陸の音は耳をつんざくような轟音で、確かに言語に絶する苦痛だ。

 沖縄の現代史の中心軸は沖縄(琉球)、米軍、日本の3者関係だとの指摘がある。この関係は日本との一体感(復帰論)、日本の否定(復帰反対論または独立論)、反戦(反米軍、反基地、反自衛隊)として現れる。第二次大戦時に日本で唯一大規模な地上戦を経験した沖縄人は、戦争の痛ましい記憶を骨身にしみて覚えている。さらに悲惨なことに、戦後の沖縄は軍事基地として今日にいたるまで冷戦と戦争の暗い影から抜け出せずにいる。このため沖縄人は並外れて断固たる反戦意識を持っている。彼らは基地に反対し、米軍に反対し、自衛隊の進駐にすら反対している。戦争反対は沖縄人の一貫した基調だ。

 沖縄の私立大学・沖縄大学の学長を2度務め、現在は同大理事長、名誉教授で日本史を専門とする新崎盛暉氏が中野好夫と共に米軍統治時代(1945-1972年)、施政権返還後(1972年-2005年)について記した『戦後沖縄史』(中国語版:三聯書店、2010年)は、沖縄現代史研究の権威ある著作とされる。この本を読むと、かつて中国の朝貢システムの一員だった沖縄(琉球)が幕府時代に日本の統治下に置かれ、その後日本との政治的、経済的、文化的結びつきが緊密化していったことがわかる。(後に中日甲午戦争<日清戦争>を利用して日本帝国政府は蚕食から侵奪・占拠の過程をついに完了し、琉球を我が物にした)。第二次大戦後、沖縄は米軍に占領されたうえ、軍事拠点にされた。1972年に日本に返還(復帰)されたが、大量の米軍基地が残され、現在も米軍の世界戦略において復帰前に劣らぬ重要な位置にある。

 復帰と復帰反対の争いに、大和民族(日本人)に対する琉球人の複雑な感情が凝縮されている。復帰思想は1972年まで戦後沖縄の本流であり、琉球と日本の歴史的つながりや、ある程度の文化的一体感を反映していた。「帰順」ではなく「復帰」という言葉を用いたことが自体が、こうしたつながりや一体感の証明だ。当時大多数の沖縄人が復帰を望んだのは、米軍統治に抵抗する心理ともつながりがある。一方、復帰反対は大和民族とは異なる琉球独特の歴史と文化、そして侵略者、統治者としての日本がかつて琉球に与えた損害や差別に基づく考えだ。復帰反対の声は復帰前は小さかったが、復帰後は日増しに高まった。これは1972年の復帰が本来期待していた平和志向の復帰ではなく、その反対に日米軍事同盟の強化、沖縄の軍事拠点としての位置づけの強化を背景にしたものだったからだ。このため復帰反対の声が再び高まり、独立論を唱える人すら出てきた。しかも一部沖縄人はこれに呼応しているのだ。

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米軍の「沖縄島上陸戦」の説明図
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