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野田首相の政策ブレーンが描く日本のビジョン (2)

「週刊!深読み『ニッポン』」第27回  

 二、シンクタンク設置の背景

 野田首相は松下政経塾の創設者である松下幸之助氏と大平正芳元首相が自らの政治の師であると繰り返し述べている。今回の4部会は哲学、戦略、政策レベルから日本の新たな発展の道筋を探ることも任務にしている。その設立理念は松下氏の「PHP(Prosperity、Happiness、Peaceの頭文字)」構想から来ており、運営メカニズムは大平時代の9つの政策研究会を模している。野田首相は青年時代に松下政経塾で松下氏から教えを受けた。松下氏は「PHP」理念を積極的に提唱した。野田首相のシンクタンクはこれに「智慧(Wisdom)」も加えた。PHP研究所の現在の中心的人物である永久寿夫氏は首相のシンクタンクの日常業務を担当し、野田首相からも信頼されている。

 より現実的なレベルで言えば、野田首相がこの時期に同組織を設置したことには、自らのイメージを築き、政権基盤を固めるという鮮明な意図もある。自らのシンクタンクを設置することで「野田カラー」を打ち出し、現内閣が日本の「閉塞感」打破に向けて方策を練っていることを国民に伝え、進むべき方向を指し示すことを望んでいるのだ。また、シンクタンクの主要任務の1つは「ブレインストーミング」を通じて国家戦略を探ると同時に、野田政権続投の可能性を高めることでもある。

 三、「報告」の効力は今後の状況次第

 いかにして有益な事業を興して弊害を除き、真の「平和」と「繁栄」を実現するか?野田首相のブレーン達は日本のための処方箋を出した。

 その一。「報告」は「新たな発想」に事欠かない。「報告」は国としての抱負を実現するために日本は様々な課題を克服しなければならないと指摘し、その最たるものとして指導者の政治的意思決定力の不足を挙げている。野田首相は国会の施政方針演説で「決められない政治」から脱却しなければならないと言明した。明治以来実行してきた「追いつけ型」の近代化体制は戦後も続いてきたが、現在の日本の国家課題の解決という点から言えば、日本の知識エリートはこうした体制はすでに足枷となり、日本再生の制約要因になってきているとの考えで一致している。「報告」は時代後れの体制が依然存在し、対外戦略を策定し、実行する戦略的仕組みがまだ確立していないと指摘。特に対外政策の最高責任者としての首相の影響力が効果的に発揮されておらず、内閣、首相直属機関、各省庁が統合的に計画し、協働して活動する体制も不十分だとしている。「報告」は対外政策策定の国家体制の構築を明確に提言。「包括的な平和の創り手」として、国際社会での存在感を拡大するべきだとしている。具体的な取り組みのレベルでは、政府が国家戦略を集中的に策定し、かつ実行体制を構築することを対外政策の第一課題とし(1)重要な対外政策は首相中心に基本方針を立案(2)政治家、専門家、官僚間にスムーズな意見交換のチャンネルを構築し、各自の智慧を政府の施策に反映(3)情報収集、分析体制の強化(4)緊急時の意思決定と執行の仕組みの整備??を提言している。

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